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J2第26節(7月31日)、酷暑の山口から貴重な勝ち点3を持ち帰る

16・08・03
 7月31日、アウエーの維新百年記念公園陸上競技場で行われた8位レノファ山口対、首位北海道コンサドーレ札幌のJ2第26節。札幌は前半、FW都倉とジュリーニョの2トップで2点を先行。後半は山口の反撃にあい1点差とされるも、逃げ切りに成功した札幌が2−1で勝利。首位をがっちりと守る3連勝を飾った。

 19時キックオフにも関わらず気温29度、湿度69%と、過酷とも言える状況の中行われたこの試合。札幌は、暑さの疲れが出てくる前に試合を決めるべく、立ち上がりから積極的に前へ出た。

 札幌は鋭い出足のプレスで山口得意のパスワークをつぶし、奪ったボールを素早く前線の都倉、ジュリーニョに集め、厚みのある攻撃を展開していく。

 押し気味に試合を進めていた前半21分、右コーナーキックを獲得すると蹴るのはDF福森。左足から高い弾道のボールが放たれると、狙っていた都倉が山口DFより頭一つ高いジャンプからヘディングで叩きつけゴール。札幌が先に試合を動かす。

 試合の主導権を握った札幌は前半38分、ピッチ中央でボールを受けたジュリーニョがドリブル開始。都倉、MF荒野が山口DFを引き付ける動きから空いたスペースにスルスルとボールを運ぶ。相手DFのプレッシャーがかからないと見るやペナルティエリア手前から左足一閃。低く鋭い弾道のシュートがゴール右隅に決まり、リードを広げて前半を折り返す。

 後半に入ると一転、札幌の足が止まりだし、ホームの山口が猛攻を仕掛ける。なんとか耐えてきた札幌だったが、後半23分に失点してしまう。ペナルティエリア手前で直接フリーキックを与え、山口MF庄司が右足で直接狙うと、札幌の壁に当たる。このこぼれ球を山口MF三幸に押し込まれ1点差とされる。

 勢いに乗った山口に対し、疲労の色を隠せない札幌は防戦一方に。しかし、ここから粘れるのが、今の札幌。四方田監督も交代選手を入れながら逃げ切りを図り、決定的なピンチでもGK金山の落ち着いたセーブで、同点弾は許さなかった。結局、あぶない場面はあったが最少得点差のままタイムアップ。厳しい状況でも勝ちきれる札幌の勝負強さがまたも光った。

 これで札幌は17勝5分け3敗、勝ち点を56に伸ばし、今節引き分けた2位松本山雅FCとの勝ち点差を1試合少ない状態で5に広げた。

 次節札幌は8月7日に札幌ドームで5位の清水エスパルス(勝ち点44)と対戦する。
編集部