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J2第17節(6月8日)、アウエー松本で10戦ぶりの黒星

16・06・11
 6月8日、アウエーの松本平広域公園総合球技場で行われた、首位北海道コンサドーレ札幌対3位松本山雅FCのJ2第17節。前半、松本に2点のリードを許した札幌は、後半にFW都倉の2ゴールで同点。しかし試合終盤に松本に決勝ゴールを奪われ、2−3で敗れた。これで札幌は10勝3分け3敗、勝ち点33で変わらずも、2位につけていたFC町田ゼルビアも敗れたため、首位をキープしている。

 試合は、上位同士の戦いらしく、緊張感のある立ち上がりで入る。その中、先に試合を動かしたのはホームの松本。前半23分、ペナルティエリア左角手前でのフリーキックから松本MF宮坂が右足で中央にボールを入れる。これを松本FW高崎が頭で合わせて先制。

 さらに前半34分、松本が右サイドを崩し、センターリング。ボールはベナルティエリア外に転がり、松本DF那須川がミドルシュート。その強いボールを松本FW山本が強引に足元に収め、素早く反転しながらのシュートで追加点。札幌は2点ビハインドで前半を折り返す。

 反撃に出たい札幌はハーフタイムで気持ちを入れ替えてピッチへ。すると後半7分、左コーナーキックからDF福森がボールを入れると、ファーサイドから回り込んだ都倉が完璧なタイミングでヘディングシュート。豪快にネットを揺らし1点差とする。

 勢いに乗った札幌は、後半20分に同点に追いつく。今度は右からのコーナーキック、蹴るのは福森。得意の左足から鋭く曲がったボールを送ると、またしても都倉が打点の高いドンピシャヘッドで同点に。

 この勢いのまま3点目を狙う札幌だったが、逆に攻めた隙を突かれ失点を喫す。後半36分、ゴール前へ長いボールを送られ札幌DFがクリアー。このこぼれ球がペナルティエリア外に転がると、走り込んできた松本MF岩間が右足を一閃。カーブのかかった絶妙な低弾道シュートでゴール右隅へ流し込まれた。

 攻めるしかない札幌はDF増川も前線にあげ、パワープレーで点を取りに行くが、松本の壁に跳ね返されて得点は奪えない。結局、一度は追いついたものの2−3と一歩及ばず、札幌は4月3日の町田戦以来、10試合ぶりの黒星となった。

 前節の千葉戦でMF稲本が前十字じん帯断裂の重傷を負い、MF小野が股関節痛、主将のMF宮澤も前日の練習で鼻を痛め離脱と主力にけが人が続出。首位は守っているものの今後に不安の残るチーム状況となっている。

 次節札幌は6月13日に札幌ドームで18位のV・ファーレン長崎と対戦する。
編集部