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コンサドーレ20周年で講演と対談の集い

16・06・11
 「北海道で20年 コンサドーレの目指す道」と題した北海道コンサドーレ札幌のこれまでと将来を学ぶ集いが5月31日夜、札幌市内のホールで行われた。

 朝日新聞北海道支社と北海道テレビ放送(HTB)の共催で、株式会社コンサドーレの野々村芳和社長と朝日新聞東京本社のスポーツ部サッカー担当の潮智視史記者を招き、同社のカルチャーセンター「ポプラ広場」の会員ら200人が出席した。
   
 第1部は、野々村社長が「私が描くコンサドーレの明日(あした)」のテーマで運営会社の経営状況を披露、「J2の札幌は現在リーグの1位(10勝2引き分け2敗)勝ち点32。このまますんなりはいかない。2015年度の強化費決算は2億6千万円で、今年度はさらにステップアップしたい」と。また、現在J1リーグの仙台、新潟、鳥栖が「4億から5億の状況。トップは浦和で33億とも言われている」と格差のあることを提示、「フィールドマネジメント」の難しさやチーム名を北海道全域を対象にした訳は「道内人口の3分の1、2百万人が1人千円ずつ応援してくれたらいくらになる―」と。さらにスローガンの「北海道とともに、世界へ」を目指す選手、指導者らを育成していくには「百億円企業を目指さなくては」と夢は大きい。

 第2部は、朝日の潮記者が加わり、HTBの依田英将アナウンサーの司会で座談会形式の対談。潮記者が「四方田監督とは、水戸戦の時(5月15日アウエー13節)で会いました。大学でプレーをしていましたので、Jのチームからの誘いもありましたが、何しろワールドカップ(W杯)の世界のサッカーを見たかった。プレーを続けて選手で行くより、手っ取り早い新聞記者の道を選びました」と会場を和ました(潮記者は筑波大出)。

 壮大な野々村社長の話を聞いた後だけに「Jリーグの方針で、ヨーロッパと同様な冬場のシーズンになりそうですが」(潮記者)。競技場は札幌ドームがあるが「札幌市内の交通の便は慣れているから、大丈夫だと思うが、冬は空の便が心配」という大方の見方。さらに「札幌ドームから(プロ野球の)日本ハムが離れるということが決まるそうだが」に、社長は「もともとはサッカーのW杯のためにできたもの。ホームの試合日数が消化できないでいる。調整が楽になる」。「道内の他の地域はJリーグの規格に合わないところが多い」。などなど今札幌などで問題になっている「ドーム問題」は、「うちにも新設の話はあるが、今は言う時ではない」と。

 多岐にわたった対談は、会場からの質問が依田アナから紹介されたが、やはり札幌市民は「コンサドーレの昇格」が気になるようだった。

 (写真はいずれも5月31日、札幌市内のホール、撮影・石井一弘)


 上写真/ポプラ広場「コンサドーレの目指す道」と題し講演する野々村芳和社長


 上写真/チームの現状を説明する野々村芳和社長


 上写真/対談する野々村芳和社長(左)と朝日新聞東京本社スポーツ部のサッカー担当、潮智史記者


 上写真/対談する野々村芳和社長


 上写真/対談する潮智史記者

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影