コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

J2第13節(5月15日)、札幌が水戸に完封勝利。またもウノゼロで首位

16・05・19
 5月15日、アウエーのケーズデンキスタジアム水戸で行われた北海道コンサドーレ札幌と水戸ホーリーホックのJ2第13節。札幌は後半、FW内村があげた1点を守り切り4試合連続となる1−0での勝利をあげた。これで札幌は8勝2分け2敗、勝ち点を26に伸ばし、首位に再浮上した。

 熊本地震の影響で前節の試合がなかった札幌は、しっかりと準備し今節に臨んだ。試合立ち上がりは、札幌と同じく3バックを敷いた水戸の中盤のプレスが強く、押し込まれる時間帯もあった。それでも堅守を誇る札幌DF陣が、慌てることなく対応し水戸に得点は与えない。

 安定した守備から攻撃に移ると前半15分には、MF荒野のスルーパスからFWヘイスが相手GKも交わし、よし先制―と、思われたシーンでは、角度が難しかったかゴールならず。ヘイスも頭をかかえた。前半は互いにチャンスはあったもののスコアレスで前半を終える。

 後半に入ると我慢比べの時間が続いたが、先に四方田監督が交代選手を投入し勝負に出る。後半16分にFWヘイスから内村、後半27分にはMF深井からMF小野に代え、流れをつかみにかかる。

 この交代策が効き、札幌がゴールに迫るシーンが増えてくると、ついに水戸ゴールをこじ開けることに成功。

 後半36分、ペナルティーエリア前でボールを受けた内村が左サイドを駆け上がるMF堀米にボールを預ける。堀米は中の様子をうかがいながら中央へ狙いすました絶妙なセンターリング。これにDFの背後から走り込んできた内村が豪快に頭で合わせると、叩きつけられたボールは横っ飛びした水戸GKの脇を跳ねてゴールに吸い込まれた。

 この場面を簡単に説明すると大きなワンツーパスからの2人のゴールとも言えるが、ペナルティーエリア内には内村を含め5人がゴールを狙って入り込んでいることにも注目したい。相手DFもスピードに乗ったこれだけの人数が入ってくると、マークも簡単ではない。

 結局、この1点を守りきった札幌が4試合連続となる完封勝利。しかも4月23日の セレッソ大阪戦からすべて最少得点差の1−0と、札幌のウノゼロ伝説誕生とも言えるシーズンとなりそうだ。

 次節札幌は、5月22日にアウエーのPikaraスタジアムで12位のカマタマーレ讃岐と対戦する。
編集部