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J2第8節(4月17日)、雷雨で一時中断の試合は山形とドロー

16・04・21
 4月17日、アウエーのNDソフトスタジアム山形で行われた22位のモンテディオ山形対3位コンサドーレ札幌のJ2第8節。前半、山形に先制を許した札幌は、後半から入ったFW内村が意地の同点ゴール。その後、互いにスコアは動かず1−1の引き分けとなった。

 キックオフ前に先の熊本地震の犠牲者に向けて黙祷を捧げた両チーム。静寂から始まった試合は、立ち上がりから札幌が連続してシュートを放つなど積極的な姿勢を見せる。下位に沈むホームの山形も徐々に盛り返し札幌陣内に入り込む。すると前半11分、山形が一瞬の隙を突き先制ゴールを奪う。

 山形が右サイドでパスをつなぐと山形MF伊東が突破を仕掛け中央へ高速クロスを入れる。反応した札幌GKク・ソン・ユンがパンチングではじくも、このボールが山形MF汰木の足元へこぼれ、ワントラップから素早くゴールヘ蹴り込まれた。

 札幌が1点を追う苦しい展開の中、前半37分にスタジアム付近の落雷によって39分間の中断となる。難しい展開となるが、再開後両チームともに集中したプレーを見せ、そのままのスコアで後半へ。

 札幌は、後半開始からMF菅に変えてFW内村を投入。この交代策がピタリとあたり札幌が山形を押し込んでいく。内村は効果的なフリーランニングでボールを引き出し、攻撃のリズムを作り出す。守備でも前線からの積極的なチェイシングで相手に攻撃の形を自由に作らせなかった。

 その流れから札幌がペースを握っていた後半14分、待望の同点弾が生まれる。FW都倉が右サイドを突破し中央へクロス。ニアサイドへ猛然と走り込んできた内村がスライディングで押し込みネットを揺らした。

 勢いに乗る札幌はチャンスメイクに長けたMF小野と、高さとスピードが武器のMF上原を送り込み、攻めの姿勢を最後まで貫く。しかし、山形の必死の守りの前にゴールを割ることが出来ずドロー決着。これで札幌は4勝2分け2敗で勝ち点14と勝ち点としたが、順位を4位に落としている。

 次節札幌は4月23日に札幌ドームで首位のセレッソ大阪と対戦する。ここまで6勝2分け(勝ち点20)で無敗の相手に対し、ホーム札幌がどのように挑むか。注目の一戦は今シーズンの札幌を占う試金石となる。
編集部