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J2第5節(3月26日)、都倉が2ゴール。ホームで3−1と京都に快勝

16・03・29
 3月26日、ホームの札幌ドームで行われた北海道コンサドーレ札幌対京都サンガF.C.のJ2第5節。札幌が前半早々に先制すると、前半アディショナルタイムにも追加点。後半も効果的な1点を奪い、終了間際には1点返されるも3−1で快勝。今季ホーム初勝利を飾った。これで札幌は3勝1分け1敗の勝ち点10とし、順位を4位にあげた。

 京都は、開幕から4戦連続引き分けと勝ちきれない試合が続く中、勝利を欲して札幌ドームに乗り込んできた。対する札幌は、ホーム戦初勝利を目指して試合開始からトップギアに入れて応戦した。

 すると、前半3分、札幌は相手の出鼻をくじくには十分の先制ゴールで流れをつかむ。札幌FWジュリーニョが落としたボールをMF堀米が前線へくさびを入れる。MF前がタイミングよくスルーし、ボールはFW都倉へ。これを受けた都倉は、うまい切り返しから右足の強烈なシュートでネットを揺らす。試合後に都倉が「利き足の左だけではなく右足でもしっかりとしたシュートを打てる練習を重ねてきた」と胸を張った通りのシーンだった。

 その後、京都が立て直しを図り、札幌は攻め込まれる時間帯もあったが、安定感のある守備で失点は許さない。一進一退の攻防の中、前半1点リードで折り返すかに思えた前半アディショナルタイムに、ペナルティアーク付近でジュリーニョが倒されFK得る。キッカーはMF福森。得意の左足から放たれたボールは、見事な軌道を描き直接ゴール。京都GK菅野も1歩も動けず、ただ左に視線を送るだけだった。

 折り返した後半6分、札幌に試合を決定付けるゴールが生まれる。右からのアーリクロスに反応していた福森が倒されPKを獲得。これを都倉が冷静にゴール左隅に流し込み3−0とした。その後は、意地を見せる京都が交代選手を入れながら攻勢を強める。終了間際には、京都DF下畠が1点を返すが、反撃はそこまで。

 最後のところで完封を逃し、リーグ戦初出場のGK阿波加も悔しがったが、危なげない展開で札幌が今シーズン初の連勝を決めた。

 次節札幌は4月3日にアウエーの町田市立陸上競技場で、同勝ち点で5位のFC町田ゼルビアと対戦する。


 上写真/お立ち台でインタビューを受ける福森(左)と都倉。3月26日、札幌ドーム、photo・jun


■北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督のコメント
 「前節、清水との厳しい試合に勝つことができた直後ということもあり、チームとしてどういうゲームをするのかという部分が非常に重要だと思っていました。
 体調不良者などもいましたが、それをどう乗り越えるかというところも問われていると思いました。そういう意味で、勝点3を取ることができて、選手の頑張りに感謝したいと思っています。
 先に点を取ったことで相手が攻撃的になってきて、守備のところでうまくいかない場面も見られましたが、その中で前半最後の2点目と、後半立ち上がりの1点が試合を運ぶ上で力を与えてくれました」

■京都サンガF.C.の石丸清隆監督のコメント
 「失点の時間帯がすべて悪く、開始早々の集中しなければいけない場面での失点というのは、かなりゲームを難しくしてしまったと思います。
 全体的にもボールを奪う気迫などが足りなかったと感じますし、相手を楽にプレーさせてしまったように思います。かなりの修正していかなければいけないと思います。
 札幌はカウンターが得意なチームだというのは分かっていたのですが、リスクマネジメントのところで、自分たちからバランスを崩してしまいました」

編集部 photo・jun