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J2第1節(2月28日)、攻守に歯車がかみ合わず開幕戦を0−1で落とす

16・03・02
 例年より早い蹴春到来のJ1、J2リーグ(J3は、3月13日開幕)。各地で戦いの火ぶたが切られたが、今年のJリーグの展望と札幌の命運はいかに―

 北海道コンサドーレ札幌は2月28日にアウエーの味の素スタジアムに乗り込み東京ヴェルディと開幕戦を行った。札幌は、前半スコアレスで折り返すも、後半にカウンターから失点。そのまま0−1で敗戦となり、2016シーズンは黒星発進となった。

 FWジュリーニョ、MFマセード、DF増川と新戦力を起用した札幌は、連係不足からか、攻守においてミスが多く、いい形で試合を進めることができない。

 開幕戦を意識し過ぎたのか、札幌はアグレッシブさが出ず、慎重な印象で前半0−0で折り返す。

 なんとか耐えていた守備陣も、札幌が攻め込んだ後に出来た大きなスペースを突かれ、東京Vに先制を許す。

 後半30分、東京Vが自軍ゴール前から素早くつなぎ、札幌が中盤でつぶしきれない。ハーフウェーライン付近で東京V・FWのアラン・ピニェイロにボールがわたると、スピードに乗ったドリブルで、一気に札幌ゴール前へ。最後はDF河合が対峙したが、するどい動きでミドルシュートを叩きこまれた。

 試合終盤に向け、前線に人数をかけてゴールを目指した札幌。しかし、前後半通して放ったシュートはわずかに4本。この日は最後までゴールが遠かった。完封で敗れた札幌は、2013年から続いていた開幕戦連続勝利が途切れる結果となった。

 次節札幌は3月6日にアウエーの岐阜メモリアルセンター長良川競技場でFC岐阜と対戦する。

 (試合の写真はいずれも2月28日、味の素スタジアム、撮影・石井一弘)

 上写真/前半34分、札幌2年目のDF進藤(35番)が東京VのFWドウグラス(17番)と冷静にマッチアップ


 上写真/前半36分、センターライン付近をドリブルで駆け上がる札幌MF稲本(17番)、すぐ後方にMF小野(44番)も走る。今季は2人の開幕戦そろい踏みが見られたものの、勝利にはつながらなかった


 上写真/前半40分、札幌の新加入選手FWジュリーニョ(7番)が東京VのDF安在(右)、MF杉本のマークを交わしながらクロスを上げる。


 上写真/前半44分、東京VのMF船山(13番)のボールを札幌MF小野(44番)が懸命に足を伸ばしてカットする。右端札幌MF宮澤(10番)


 上写真/後半3分、札幌FW都倉(9番)の突進は東京VのDFウェズレイ(15番)と元札幌にいたMF高木純(30番)に挟まれるようにつぶされる。手前はDF安在(6番)


 上写真/後半18分、札幌に新加入したMFマセード(23番)が東京VのFWドウグラスに足をかけられて倒される


 上写真/後半30分、東京VのFWアラン・ピニェイロに先制ゴールを決められガックリの札幌GKク・ソンユン(25番)とMFマセード(23番)。右は手を広げて喜ぶ東京VのDF安西。スタンドの観客もバンザイしている


 上写真/4年連続開幕戦勝利は成らず、サポーターにあいさつする札幌の選手たちの表情は厳しい。右からFW都倉、MF稲本、キャプテン宮澤(10番)、FWジュリーニョ(7番)、MFマセード(23番)、石井、DF上原、MF小野、左端GKク・ソンユン


 上:左側写真/試合後の監督インタビューで、反省の弁に終始する札幌の四方田修平監督

 上:右側写真/同じく監督インタビューで、ご満悦で試合を振り返る東京Vの冨樫剛一監督

北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督のコメント
 「いい守備からいい攻撃へつなげようというゲームプランだったが、いい守備が出来ず、攻撃にもいけなかった。こぼれ球も相手に拾われペースをつかめなかった。ハーフタイムに修正点を話し合ったが、大きく流れが変わったとは言えず、カウンターから失点をしてしまった。次に向け、自分たちの良さが出せるよう準備したい」

ヴェルディの冨樫剛一監督のコメント
 「昨年の悔しい思いを胸に、開幕戦からいいスタートで踏み出さないといけない、勇気をもって踏み出そうと選手に話した。試合では、相手のスペースを狙って思い切りやってくれた。最後まで集中を切らさず結果を出してくれたことに感謝している。9000人も集まって後押ししてくれたサポーターにも感謝している」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影