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「エゾデン」4月から自由化で5万件募る

16・02・11
 上写真/記者会見で「エゾデン」のロゴマークを掲げるエゾデンの本間哲平社長(中央)、その右がコンサドーレの野々村芳和社長。1月16日、札幌ドーム、撮影・石井一弘


 北海道コンサドーレ札幌を運営する株式会社コンサドーレ(野々村芳和社長・旧北海道フットボールクラブを改名)は、道内のサッポロドラッグストアー傘下で、コンサドのクラブパートナーでポイントカードの「エゾカ」などと連携して電力販売会社「エゾデン」を設立した。

 1月16日の記者会見で、トップの人事が発表され、社長にはコンサドーレ取締役の本間哲平氏、副社長に富山浩樹サツドラ社長、野々村コンサドーレ社長。運営面は資本参加するリージョナルマーケティング社(エゾカの運営会社)が担当する。

 電力の自由化(小売り)は、2016年4月1日から供給されるが、本道でも5、6社が申し込みを開始しつつある。本間社長は、「出来るだけ安く、シンプルなプランにする」と、近く受け付けを始める。
 
 Jリーグのチーム運営会社が、新電力に進出するのは、今のところ初めてでコンサドの「スポーツ振興事業」やサツドラが取り組む「子育て支援」など、広い範囲の収益配分が模索されている。野々村副社長は「エゾデンの収益が、道内のスポーツ振興に、行き渡るようにしたい」と、コンサドのサポーターを中心に、全道からの契約者を期待、「5万人は集めたい」―意向のようだ。

 当面は、電気を供給する側は、「F−Power」(エフ−パワー)で、日本卸電力取引所(東京)から、購入する。その後、エフ−パワーの独自発電会社を釧路のコールマインの石炭燃料を使って設立(2019年稼働)地産地消を目指す。供給元の宇佐美慶人常務は、エフ−パワーは新電力では全国2位のシェアを持つ。「提携のきっかけは、野々村社長とは塾(慶應義塾)で体育会のソッカー部にいた関係が、きっかけ」。塾の関係者の話では、1999年代に慶大の監督をやったことも。

 釧路・帯広方面の道東に「Jチームを―」の夢も膨らむ。
池田淳