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J2第20節(6月7日)、上位が遠のく痛い敗戦・・・。

09・06・11
 うつむきながら足取り重くロッカーへ・・・。これがこの日のコンサドーレ札幌を一番表しているのかもしれない。
 
 札幌は7日、ホームの札幌ドームでサガン鳥栖と戦い、後半キリノのゴールで先制するも課題の終盤に2失点し、1−2と痛恨の逆転負け。14戦ぶりの黒星だったが、昇格圏の3位とは勝ち点12差と広がり、さらに一歩遠のいた。
 
 試合は、札幌がクライトン不在で中盤のタメが効かなかったが、サイドからの攻撃で好機を作った。鳥栖は、長身FWのハーフナーマイクにボールを集め、札幌の驚異になり続けた。
 
 試合が動いたのは後半8分。試合を通して札幌の右サイドで躍動していたMF藤田から、相手DFとGKが触れない絶妙なクロスが入る。これをキリノがマークされながらも一瞬前に抜け出し、スライディング気味に先制ゴール。これで試合の流れは一気に札幌に傾いた。
 
 しかし札幌は、連続したコーナーキックやゴール前のチャンスをものにできず、2点目を奪えない。するとサッカーの定石のように、流れは徐々に鳥栖のものに。後半29分には、中盤で粘り強く展開し、札幌のセンターバックの間にスルーパス。これを鳥栖のMF高地がループシュートで同点ゴール。GK荒谷はノーチャンスだった。
 
 終盤に追いつかれると脆い今の札幌。その5分後には、鳥栖のコーナーキックから、最後はハーフナーマイクが得意の頭で逆転ゴール。これがそのまま決勝点となった。
 
 札幌の石崎信弘監督も「1点を取った後のチャンスを決めきれず、流れが変わってしまうのが問題」と振り返った。次節は、帰国中のクライトンに加え、ダニルソンも警告の累積で出場停止。キリノも膝に違和感と、縦のラインが大幅に入れ替わる可能性が高い。ここは、流れを変える若手の台頭に期待したい。
 
 明 暗 札幌ドーム6月7日はコンサドーレにとって試練の90分になった。FWキリノが6試合ぶりに得点してリードしたが、鳥栖の逆転2ゴールで1−2で14試合ぶりの黒星。サポーターの罵声を浴びながら退場するキリノ(手前右)と砂川(手前)と、ダニルソン(後ろ)ら=Photo・あつし
 
編集部