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J2第42節(11月23日)、栃木相手に4発圧勝も、今季10位で幕・・・

15・11・27
 コンサドーレ札幌は、11月23日に札幌ドームで22位の栃木SCと今季最終戦を行った。札幌は開始から主導権を握るとFW都倉の先制点を皮切りに前半だけで3得点。後半、栃木に1点を返されるも、MF堀米のプロ初ゴールで突き放した札幌が4−1で快勝。最終戦を白星で飾った。

 前節で昇格の可能性は無くなっていたが、締めくくりの試合に今季J2最多の2万234人が集結。札幌ドームは熱気に包まれていた。

 試合は、サポーターの後押しを受けた札幌が序盤から圧倒。四方田監督就任後、重点的に取り組んできた高い位置からのプレスとサイド攻撃で栃木ゴールに迫ると、狙い通りの形で先制点を奪う。

 前半29分、DF河合からのロングフィードでMF石井が右サイドを一気に抜け出す。中央へ走る都倉へグラウンダーのクロスを送ると、受けた都倉はうまいターンで栃木DFをかわしゴールへ流し込んだ。

 流れを相手に渡さない札幌は、前半42分に右コーナーキックからMF宮澤が頭で追加点。前半アディショナルタイムには、MF小野のシュートのこぼれ球をDF福森が右足で押し込み3点差。余裕を持って前半を折り返す。

 後半、大量リードで気が緩んだか立ち上がりの3分、札幌の左サイドを崩されると、センタリングから栃木MF金子に右足で合わせられ失点。2点差に縮まる。

 嫌な流れになりかけたが、それを断ち切ったのは小野。後半12分、ゴール正面に入り込んだ小野は、栃木DF2人が猛然とプレスをかけてくる中、左足のアウトサイドで予想できない角度と回転をかけた、優しいワンタッチのスルーパスを堀米に通す。完全にフリーとなった堀米は、スピードに乗って左足で蹴り込み4−1。試合を決定づける美しい展開のゴールだった。

 その後、ゲームをコントロールした札幌が危なげなく勝利。これで札幌の最終成績は14勝15分け13敗、勝ち点57、順位は昨年同様の10位で2015シーズンを終えた。

 (試合の写真はいずれも11月23日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半29分、札幌FW都倉(9番)はMF石井(19番)のパスを受けるや、体をクルリと反転させて栃木DFハン・ヒフン(6番)をかわし先制ゴールを決める。GK吉満(右端)


 上写真/前半29分、札幌FW都倉(左)は先制ゴールを決め雄叫びを上げて走り出す。その右MF小野(44番)、手前アシストしたMF石井(19番)


 上写真/前半34分、札幌MF小野(44番)はFW荒野からのクロスをヘッドで受ける。右栃木DFハン・ヒフン(6番)、左DF荒堀(4番)。小野は3点目の福森、4点目の堀米のゴールをアシスト、自身のゴールは成らなかったが、4本のシュートを放つなど、勝利に貢献。この試合のMVP賞を獲得した


 上写真/前半42分、2点目を決めた札幌MF宮澤の背中に飛びつくFW都倉、その左MF石井(19番)らが手荒く祝福。左からDF福森、MF堀米、右端キャプテン河合


 上写真/後半12分、札幌MF堀米(31番)が小野からの絶妙なスルーパスを受け、初ゴールを決めガッツポーズ。右はMF宮澤(10番)


 上写真/後半28分、札幌都倉(9番)から前を走るMF小野(44番)へパス。小野はゴールライン近くまでドリブルで持ち込みシュートするがGKに阻まれる


 上写真/存分の活躍をして後半30分、札幌のMF小野(44番)と稲本(17番)がそれぞれMF中原、DF永坂に後を託しお役ご免、ベンチで笑顔を見せていた


 上写真/札幌は最終戦を4−1と大勝、ベンチのDF上原と握手をする四方田修平監督、左は名塚善寛コーチ


 上写真/後半36分、大きなジェスチャーで選手を鼓舞する栃木の倉田安治監督(左)と大声で指示を出す札幌の四方田修平監督

※四方田監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

栃木SC・倉田安治監督のコメント
 「難しい精神状態だった。数字の上では、可能性はゼロではなかったが、難しい状態での試合でした。前半は精神的な難しさが、そのまま表われたと思います。ただ、後半は気力を振り絞って、きちっとやるだけのことはやったと思います。きちんとパスをつなぎ、しっかりブロックを作って、守備をする。そういうことは出来ていたと思います。
 残留に導けなかった結果の責任は、全て自分にあります。サポーター、関係者の皆さんにお詫びしたいと思います。」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影