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天皇杯3回戦、若手主体で挑むもJ1鳥栖にPK戦の末敗れる

15・10・17
 10月14日に行われた天皇杯3回戦。コンサドーレ札幌はアウエーのベストアメニティスタジアムでサガン鳥栖と戦った。格上のJ1鳥栖相手に若手メンバー主体で臨んだ札幌。試合は、延長戦を含め120分戦ってもスコアレスのまま決着がつかず、勝負はPK戦へ。最後は、5人中4人が外した札幌が惜しくも敗退となった。

 J2でプレーオフ進出を目指している札幌は、リーグ戦のメンバーから大幅に選手を入れ替え天皇杯に挑んだ。起用された若手たちは、ここがチャンスとフレッシュなプレーで躍動する。

 試合立ち上がり、勢いのある札幌は高い位置からプレスをかけ、ゲームの主導権を握る。何度か鳥栖ゴールに迫るも決定力を欠き、前半をスコアレスで折り返す。

 後半は一転、鳥栖の反撃にあいピンチを迎える。しかし札幌はルーキーのDF進藤を始め、粘り強い対応で相手の攻撃を跳ね返し続ける。元日本代表FWの豊田に対しても、体を張った守りで得点を与えない。

 90分を戦い、両者ともに得点は無く0−0のまま延長戦に突入。互いに勝利への執念を見せたが、ここでもスコアが動くことはなくPK戦へ。

 先行の鳥栖は1人目と2人目が成功。対する札幌は1人目、2人目と鳥栖GK林にセーブされ苦しい展開に。鳥栖3人目を札幌GK金山がセーブしたが、札幌の3人目も止められ絶体絶命のピンチ。ここで鳥栖4人目のキックを金山がはじき出すと、札幌は4人目でやっとMF荒野が決める。すると金山は、鳥栖5人目もストップし追いつくチャンス。

 札幌5人目のキッカーは金山。GK林の動きを良く見て蹴ったボールは無情にも左ポストを叩き、PK戦1−2という珍しいスコアで敗戦。最後のキッカーとはなったが、3本のPKを止めた金山を責めることはできないだろう。

 これで、札幌の天皇杯は終わったが、鳥栖をギリギリまで追い詰めた戦いは次につながるものとなる。
編集部