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J2第36節(10月10日)、小野の2戦連続ゴールで金沢に競り勝つ

15・10・11
 10月10日、ホームの札幌厚別公園競技場で9位のツエーゲン金沢(勝ち点46)と戦った13位のコンサドーレ札幌(勝ち点45)。勝ち点1差で、互いに負けられない一戦となった。

 35節までで、J2首位は勝ち点75で大宮アルディージャが2位のジュビロ磐田に10ポイント差をつけて独走。札幌が目指すプレーオフ圏内の6位は東京ヴェルディで勝ち点53。J2終盤にかけて、中団グループの争いは激化する一方となっている。

 今季2回目の“聖地”厚別で、13時にキックオフされたこの試合。両チーム90分を通して札幌はシュート6本、金沢は5本と多くはないが、入れ替わりの激しい展開となった。

 前半、札幌はFWナザリトとFW都倉の2トップを生かし攻撃のリズムをつかんだ。相手守備陣が札幌のターゲット2枚を警戒する中、前半30分に札幌が先制ゴールで試合を動かす。右サイドでボールを奪ったMF石井がクロスを入れると、ゴール前で混戦に。最後はこぼれたボールを宮澤が素早く蹴り込み1−0。

 札幌リードで入った後半、一転金沢が逆襲に出る。後半10分、金沢のFKからクロスボールが上がり、金沢FWジャーンに頭で決められた。札幌は同点とされ意気消沈するかと思われたが、この日は違った。

 前節勝ちの流れ同様、四方田監督が後半30分に切り札MF荒野を投入。すると荒野が早速ゴールを呼び込む。

 後半32分、都倉のスルーパスで抜け出した荒野が左サイドからグラウンダーのクロス。これを小野が左足でピタリと合わせ2−1。小野の2戦連続弾が決勝ゴールとなり、逃げ切りに成功。ホームで勝ち点3を積み上げた。

 これで札幌は、11勝15分け10敗、勝ち点48とし、順位は9位に浮上。6位とは勝ち点差5に縮まった。

 次節札幌は、10月14日、天皇杯3回戦(対J1サガン鳥栖)を挟み、10月18日に2位ジュビロ磐田とのアウエー戦に挑む。

 (試合の写真はいずれも10月10日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半30分、ボールを奪った札幌MF石井がゴールラインぎりぎりまでドリブルして金沢DF作田(3番)の股間を通すクロスを中央に入れる。この後、相手DF陣のこぼれ玉をMF宮澤のゴールを呼ぶアシストとなる。左後方札幌FWナザリト、右後方金沢DF太田(5番)


 上写真/前半30分、札幌MF宮澤(10番)が先制ゴールを決め金沢のDF太田(5番)を踏まぬようジャンプ。右札幌FW都倉(9番)、左端堀米(31番)


 上写真/前半30分、先制ゴールを決めた札幌MF宮澤(右端)を祝福するFW都倉(9番)。左端MF小野(44番)、その右FWナザリト(50番)


 上写真/後半32分、札幌は途中出場のMF荒野(右)からのパスを受けたFW都倉(9番)が、左サイドに回った荒野へリターンパスを出す。左端MF宮澤(10番)


 上写真/後半32分、ゴールラインぎりぎりからの札幌荒野からのマイナスのクロスをゴールに押し込んだMF小野(44番)がゴール裏サポーターに向かって走り出す。金沢DF作田(3番)らが、「しまった!」という表情


 上写真/後半追加タイム1分、金沢の猛攻を守りきり、MF堀米(31番)がボールをキープして反撃に転じる。左から札幌DFパウロン(3番)、金沢DFメンデス(16番)、札幌MF宮澤(10番)、DF上原(14番)、GKク、金沢DF太田(5番)、MF玉城(19番)


 上写真/後半追加タイム2分、金沢の追撃をパンチングで防ぐ札幌GKク・ソンユン、右手前は札幌DF櫛引(5番)


 上写真/2−1と金沢を破ってハイタッチする札幌GKク・ソンユン(25番)とDF上原(14番)だが、激戦だったためか笑顔はない。その脇を金沢FWジャーン・モーゼル(11番)が「やられた」という表情で引きあげていく。札幌の選手左から途中出場したMF上里(20番)、DF櫛引(5番)、FW都倉(後向き)、MF堀米(31番)、MF荒野(27番)、DF河合(4番)


 上写真/後半5分すぎ、札幌GKク・ソンユンと金沢FWジャーン・モーゼルが激突、負傷の手当などで試合が一時中断した。再開直後、札幌の四方田修平監督(右)と金沢の森下仁之監督。二人は以前、札幌の下部組織で同僚だった

※四方田監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

ツエーゲン金沢の森下仁之監督のコメント
 「前半は少し硬かった。ピッチ上では、札幌の圧力を受けたが、攻撃でもう少し怖がらずにボールを動かせたら、違った色が見えたのではないかと思います。
 後半は(札幌が)選手交代して、失点するまでは自分たちのゲームができた。もう一つチャンスを生かせればというところでした。
 小野選手が入っていくところ、フィニッシュの精度など質のところで、突き放されたと思います。勝てないゲームが続いていますが、折れないで次に向けてやっていきたいと思います」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影