コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

J2第33節(9月23日)、岐阜に1−2で敗戦。プレーオフがさらに遠のく

15・09・26
 コンサドーレ札幌は9月23日に札幌厚別公園競技場で20位のFC岐阜と対戦。前半、ホームの札幌が攻め込んだが、一瞬の隙をつかれ岐阜に先制点を奪われる。後半アディショナルタイムには、岐阜に追加点を許し、直後に1点を返すも、時すでに遅し。1−2で敗れた札幌は2連敗となった。

 過密日程の連戦を考慮し前節から先発5人を入れ替えて挑んだ札幌。フレッシュな選手たちは、開始早々から相手を押し込み、チャンスを作る。前半1分には、右コーナーキックをMF菊岡が蹴ると、MF上原がフリーでヘディングシュート。ここは岐阜GK常澤のファインセーブで得点とはならなかったが、いい流れで試合に入ったように思えた。

 その後も、札幌はボールを保持しながらテンポよくパスをつなぐが、肝心のフィニッシュが決まらない。すると徐々に岐阜DF陣も札幌の攻撃のリズムに対応してきた、前半35分、岐阜にセットプレーから先制点を奪われる。

 右のコーナーキックから鋭くボールを入れると、ニアサイドに走り込んできたのは岐阜DF渡邉。頭で合わせたボールは、札幌GKク・ソンユンも反応出来ないスピードでゴールに叩きこまれた。

 1点を追う後半、開始から四方田監督はMFニウドに替えてFW内村を投入。続けて10分にMF小野、28分にFW前田を入れ、攻めの姿勢を前面に出し同点弾を狙う。

 しかしチャンスの数は増えたものの、得点を奪えないでいると、後半35分には、抜け出した岐阜FWレオミネイロをDF福森が倒しPK献上。ここは、レオミネイロの蹴ったボールがバーに直撃し、失点は免れた。

 0−1でリードされたまま、時計の針は90分を回り、点の欲しい札幌が前がかりになっていたアディショナルタイム1分。岐阜がカウンターから最後はレオミネイロが冷静にGKクをかわし追加点。この時点で試合は決まった。

 敗色濃厚となった札幌だったが、直後のアディショナルタイム3分、右サイドからゴール前へロングスローを送り、MF上原が打点の高いヘディングでゴール。一矢を報いるも、そのまま敗戦となった。これで札幌は9勝14分け10敗、勝ち点41で変わらず、順位は12位に後退。プレーオフ圏内の6位とは勝ち点差11となっている。

 次節札幌は9月27日に札幌ドームでザスパクサツ群馬と対戦する。

 (試合の写真はいずれも9月23日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半1分、札幌右CKからMF上原がジャンプしてヘディングシュートを放つも、岐阜GK常澤(右端体半分)にクリアされ先制機を逃す。上原の左、岐阜DF渡邊(34番)。上原は試合後、「あれを決めていれば、皆を楽にしてあげられた」と悔やんだ


 上写真/前半28分、札幌FW荒野(左)と岐阜FW難波(24番)がGKからのロングボールを激しく奪い合う。難波の後方札幌MF上原、右端DF前貴(6番)


 上写真/前半35分、岐阜の右CKからDF渡邊(右端体が半分)がヘッドでシュート、ボールがゴールネットに突き刺さり先制する。屈辱の一瞬にコンサドーレ札幌のサポーターからタメ息が聞こえてきそうだ。札幌の選手は左からFW都倉(9番)GKク(33番の後方)、MFニウド(42番)、DF櫛引(5番)、FW荒野(27番)、MF上原


 上写真/後半10分から途中出場した札幌MF小野(44番)が直後の11分、味方のパスを胸でトラップ、そのボールを岐阜MFヘニキ(15番)が奪いに突進してくる。右は負傷が癒えて先発したFW都倉(9番)


 上写真/後半37分、岐阜ゴール前の混戦から、札幌はMF小野のヘディングでのパスに途中出場のFW前田(左から2人目)がシュートしようとするが、一瞬早く岐阜DF岡根(20番)にクリアされる。その右MFヘニキ(15番)、左端GK常澤(22番)


 上写真/後半追加タイム1分、岐阜の追加点に大喜びする応援団。そのスタンド前に近寄ってあいさつするゴールしたFWレオミネイロ(33番)とアシストした難波(24番)。手前でも喜ぶ岐阜の選手たちに対し、札幌FW荒野(左)や内村(13番)はガックリ


 上写真/後半追加タイム3分、札幌MF上原(右から3人目のヘニキの後方に顔が見える)が、FW荒野のロングスローを頭ですらして今季初ゴールを決め1点をかえし、「時間がない」と急いでピッチ中央に向けて走り出す。手前MF小野(44番)、岐阜DF野垣内(17番)、岡根(20番)、MF高地(6番)は「しまった!」という表情を見せた


 上写真/岐阜に1−2と敗れ場内を一周してサポーターにあいさつする札幌の選手たち、左からキャプテンMF河合、FW荒野(27番)、MF小野(44番)、その後方FW都倉、MF堀米(31番)、右端にGKク・ソンユン


 上写真/後半追加タイム1分に追加点を上げて喜び、次の指示をベンチに向けて出す岐阜のラモス瑠偉監督(右)と憮然として腕を組む札幌の四方田修平監督

※四方田監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

FC岐阜のラモス瑠偉監督のコメント
 「熊本戦(28節)あたりから、守備は良くなっていた。その中で大分戦の3失点が、気がかりだった。守備の必要性などをもう一度考え直して、選手たちにも求めた。今の内に立て直しておかなければの守備だ。
 それが今日は出来ていた。90分間通して、やっていかなくてはならない。今日は危ない場面が2、3度あったが、相手は力のある札幌だったことを考えると、よくやったと思う」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影