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J2第32節(9月20日)、アディショナルタイムの失点で福岡に逆転負け

15・09・22
 9月20日、アウエーのレベルファイブスタジアムで行われたコンサドーレ札幌対アビスパ福岡のJ2第32節。前半、札幌が先制点を奪うも、後半立ち上がりに失点。1−1のドロー決着かと思われたアディショナルタイムに痛恨の決勝点を挙げられ、逆転負けを喫した。

 試合は、しっかりとパスをつないで攻める札幌に対して、ボールを奪ってから縦に速い攻撃を仕掛けてくる福岡という構図に。札幌はボールを保持しながらチャンスをうかがっていたが、前半13分にカウンターから福岡にPKを献上。失点を覚悟するも札幌守護神ク・ソンユンが横っ跳びでボールをはじきだし、ピンチを脱した。

 GKクのスーパーセーブに発奮した札幌はスイッチが入り、前半32分に結果を出す。DF櫛引からのロングボールに、裏のスペースで受けたFWナザリトがドリブルでペナルティエリアに侵入。切り返しに対応した福岡DFが一度はカットするも、こぼれ球がFW内村の足元に。内村は右深くに持ち込み角度のないところから右足を振り抜くと、ボールは福岡GK中村の股間を抜きゴールに吸い込まれた。

 リードして迎えた後半、札幌は注意しなければならない立ち上がりに失点を許す。後半3分、福岡MF中村が右サイドから崩し中央にセンタリングを入れると、ニアサイドで福岡FW中原がわずかに頭で触り、左ポスト内側に当てるギリギリのコースに同点弾を決められた。

 勝ち越し点を狙う札幌は、MF小野のパスから、ナザリトのフィジカルを生かしたプレーや内村の鋭い動き出しで相手ゴールに迫る。しかし、福岡の固い守りの前にはね返され続け、時間が進む。

 すると、同点のまま試合終了と思われた後半アディショナルタイム、札幌に悪夢が襲う。福岡がロングスローで札幌ゴール前へボールを送ると、競り合いからボールをつなぎ、福岡FW酒井が後方に短いパスを出す。最後は走り込んできた福岡MF末吉が劇的な右足ボレー弾を札幌ゴールに突き刺し、1−2で試合終了。敵地でショックの残る逆転負けとなった。

 これで札幌は9勝14分け9敗、勝ち点41のままで順位を11位に後退させた。

 次節札幌は9月23日に札幌厚別公園競技場で20位のFC岐阜と対戦する。
編集部