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J2第31節(9月12日)、ホームで横浜を破り13戦ぶりの勝利つかむ

15・09・17
 コンサドーレ札幌は9月12日に札幌ドームで横浜FCと対戦。札幌は前半、セットプレーからFW内村が先制点を奪うと、後半も内村が追加点。守っても横浜に反撃を許さず、2−0の完封勝ち。長いトンネルを抜け四方田体制リーグ戦初勝利を決めた。これで札幌は9勝14分け8敗、勝ち点を41に伸ばし、順位を2つ上げ10位となっている。

 試合は立ち上がり、同カードで行われた天皇杯の借りを返そうと意気込む横浜ペースで入る。札幌はシュートまで待ちこまれるもGKク・ソンユンを中心としたDF陣が冷静に対応し得点を与えない。

 序盤のピンチをしのぐと、徐々に流れを引き戻す札幌。リーグ戦初先発のMF小野が攻撃のタクトを振るい次々と好機を演出していく。

 すると前半29分、札幌がセットプレーから先制点を奪う。ペナルティエリア右角手前からのフリーキックのチャンスで、蹴るのは小野。右足から放たれたカーブのかかったボールが走り込んだFW内村にピタリ。フリーとなったヘディングシュートが横浜ゴールに吸い込まれた。

 1−0で折り返した後半、開始早々に札幌が追加点を決める。後半4分、相手陣内で横浜DFのトラップが甘くなった瞬間、FWナザリトが猛然とプレス。高い位置でボールを奪うと、ドリブルでペナルティエリアに侵入。最後は追いすがる横浜DFをフェイントでいなし、横で完全にフリーとなっていた内村へ冷静にパス。受けた内村は横浜GK南との1対1を制しゴール右隅に沈めた。

 これで余裕の生まれた札幌は、後半24分にスピードのあるMFイルファンを投入。続く36分には、DFリーダーのベテラン河合を入れ、万全の態勢で逃げ切りを図る。手数をかけない攻撃と安定した守りでバランスを整えると横浜は成す術なく試合終了。最後まで集中した戦いを見せた札幌が6月14日以来の待ちに待った白星を手に入れた。

 次節札幌は9月20日にアウエーのレベルファイブスタジアムで5位のアビスパ福岡と対戦する。

 (試合の写真はいずれも9月12日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半10分、中盤で激しくボールを奪い合う両チームの選手たち。札幌左からMF宮澤(10番)、上里、小野(44番)、横浜はJリーグ初先発した新加入のMFロク・シュトラウス(34番)、MF松下(24番)


 上写真/前半29分、札幌MF小野のFKから先制ゴールを決めたFW内村(中央13番)が、MF上原、FWナザリト、MF宮澤(10番)、堀米(右端)らと抱き合って笑顔を見せる


 上写真/前半31分、札幌MF上原からのパスを小野が胸でワントラップ、その後正面を向きながらを後方のFW内村(13番)へヒールパスを出した。サポーターから感嘆の声が上がった瞬間


 上写真/後半4分、札幌FW内村(13番)がナザリトのパスを受けて右足でシュート、貴重な追加点を挙げる。左横浜DF野上(2番)、右MF永田


 上写真/後半4分、コンサドーレ札幌のFW内村(13番)が2点目の貴重な追加点を決め、満面の笑みでアシストしたFWナザリト(50番)のところへ走り寄る


 上写真/後半21分、横浜の右CKからの攻撃をクリアする札幌MF小野(44番)。札幌の選手は左からMF上原(14番)、DF前貴(6番)、MF上里、GKク・ソンユン(25番)、DF櫛引(5番)、その後FWナザリト。横浜左奥MF小池、MF寺田(10番)、中里(20番)


 上写真/横浜FCを2−0と破り90日ぶりの勝利とあってスタンドのサポーターは大旗を振りバンザイで歓喜した


 上写真/久し振りの勝利に「ススキノヘ行こう」の大合唱に合わせてジャンプする札幌の選手たち。右からGKク・ソンユン(25番)、MFイルファン(26番)、この試合のMVPを得たFW内村、ナザリトら


 上:左側写真/後半13分、選手たちに拍手を送る札幌の四方田修平監督。2−0のリードにやや余裕も感じられる

 上:右側写真/前半38分、判定に不満げな横浜のミロシュ・ルス監督

※四方田監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

横浜FCのミロシュ・ルス監督のコメント
 「勝てなかったことは非常に残念な気持ちでいっぱい。今週一週間勝ち点を取るために一生懸命練習をしてきたので残念です。
 前半は五分五分、あるいは相手にチャンスを与えなかった状況を作ることができたと思う。セットプレーは一週間練習を重ねてきましたが失点してしまいました。
 後半もちょっとした集中力の欠落から追加点を決められてしまいました。自分たちにチャンスもありましたが、ちょっとしたミスから、相手にチャンスをあげてしまったというのが率直な感想です。今後は、自分たち与えられた課題は大きなものになってしまいました」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影