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J2第30節(8月23日)、四方田体制待望の初ゴールも、勝利とはならず

15・08・27
 8月23日にアウエーのうまかな・よかなスタジアムで15位のロアッソ熊本と対戦したコンサドーレ札幌。5試合ぶりの得点で先制点を奪った札幌だったが、前半の内に熊本に同点弾を浴びる。その後、最後までスコアは動かず、1−1のまま引き分けで終わった。これで札幌は8勝14分け8敗、勝ち点を38としたが、順位は12位で変わらずとなっている。

 試合序盤は主導権の握りあいから、両チームが自分たちの得意な形を出し合った。前線のターゲットマンに向け、ロングボールを早めに入れる熊本に対し、札幌はボールを保持し丁寧な攻撃でチャンスを伺う。

 徐々に試合の流れが札幌に傾きかけた前半22分、待望のゴールが生まれる。左サイドでボールをつなぐと、MF古田が左足でカーブのかかったセンタリングをファーサイドに送る。ここに走り込んできたのはMF前貴之。172センチの身長とは思えない、打点の高いヘディングで先制点を奪ってみせた。

 勢いに乗った札幌はさらに熊本ゴールへ攻め込むが、追加点には至らない。前線のFWナザリトが熊本GKと1対1になった場面や、FW内村のドリブルからのシュートなど決めなければならないシーンを外し続けた。

 すると前半33分、熊本に一瞬の隙をつかれ同点ゴールを決められる。セットプレーの流れから札幌の右サイドに展開され、熊本MF嶋田が中央へセンタリング。これに合わせたのは元日本代表の熊本FW巻。札幌DF福森との競り合いに勝ち、巻らしい豪快なダイビングヘッドで札幌ゴールに叩き込んだ。

 後半に入り、勝ち越しを狙う札幌は、15分過ぎからDF上原、MF小野、最後にはMF稲本を次々とピッチに送り出した。しかし、つかみかけた決定機をものにすることが出来ないまま時間だけが過ぎていく。

 試合終了間際には、内村がドリブルで仕掛け、ゴール前で最大のラストチャンスを迎えるも、力の入ったシュートはクロスバーの上。圧倒的に攻め込んだ札幌だったが、最後のところで精度を欠き、1−1のドローでタイムアップ。12戦勝ち星なしの暗いトンネルが続く結果となった。

 次節札幌は、8月29日の天皇杯1回戦、札幌厚別公園競技場での札幌大学戦、9月5日の天皇杯2回戦を挟み、9月12日に札幌ドームで横浜FCと対戦する。
編集部