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J2第26節(7月26日)、新監督の初陣飾れず8戦勝利なし

15・07・31
 コンサドーレ札幌は7月26日に札幌ドームで12位の愛媛FCと対戦。前半、愛媛の勢いに押され失点した札幌は、後半怒涛の攻撃も最後まで得点を奪えず0−1で敗戦。四方田新監督の初陣は黒星スタートとなった。

 バルバリッチ監督解任というショック療法を受け、札幌の選手たちは高いモチベーションで臨んだこの試合。しかし、その気持ちが空回りしたのか、札幌の出足が鈍く、立ち上がりから愛媛に主導権を握られる。

 すると前半24分、愛媛陣内から縦への早いロングボールが入ると、DF櫛引は対応が遅れ、愛媛FW瀬沼がドリブルでペナルティエリア内に侵入。最後は、櫛引がスライディングでカットを狙うも、ボールが瀬沼の足に当たり、そのまま札幌ゴール内に転がった。

 早く同点に追い付きたい札幌だったが、愛媛の堅い守りの前に、札幌のシュートは1本だけと反撃の糸口さえつかめない中、後半へ。

 札幌は流れを変えるべく四方田監督が動き、後半開始からFW内村を投入。この策が功を奏し前線が活性化されると、FW都倉、菊岡、内村に効果的なボールが入り次々とチャンスを作り出した。しかし、後半13分の内村のシュートはポストにはじかれるなど、得点には至らない。

 見違えるような展開を見せた札幌は、後半だけで18本のシュートを放つも、最後のところで精度を欠き、無得点のままタイムアップ。これで8戦未勝利の札幌は、8勝11分け7敗の勝ち点35、順位は9位変わらずとなっている。

 次節札幌は8月1日にアウエーの京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で21位の京都サンガF.C.と対戦する。

 (試合の写真は7月26日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半16分、札幌MF稲本が(17番)が愛媛FW瀬沼(10番)を左手でいなしながらボールをキープ。左はDF櫛引、左端愛媛MF江口(16番)


 上写真/前半24分、愛媛は左サイドのMF内田のパスを受けたFW瀬沼(10番)がドリブル、札幌DF櫛引(5番)を振り切り、最後に櫛引がスライディンクで触ったボールを左足で押し込み先制点を決める。札幌GKク・ソンユン、24番はDF福森、16番は愛媛MF江口


 上写真/前半30分、札幌MF前寛(38番)が愛媛FW瀬沼(10番)と厳しいマッチアップ、後方に兄DF前貴の顔も見える。前寛はこの試合でA契約移行条件となる公式戦通算出場時間が、一昨年の天皇杯出場も含めて900分を超えた



 上写真/前半42分、札幌のゴールキックとなって、ピッチ中央に戻りながら、何やら同じように人差し指をかざしながら話し合うMF稲本(17番)とFW都倉(9番)、右はDF福森(24番)


 上写真/後半23分、札幌FW都倉(手前)のシュートは愛媛DF西岡の厳しいマークに強いシュートとならずGK児玉にクリアされる


 上写真/後半23分、札幌FW都倉(9番)はシュートをGKにクリアされ、大声を上げて天を仰ぐ。右奥でMF稲本もため息が出るような表情をしている


 上写真/後半40分、札幌FW内村が右サイドのMF前寛からのクロスにヘッドで合わせるが、ゴールポストの上に外し、ピッチに倒れこんで顔を手で覆う。左端愛媛DF浦田(2番)とDF西岡(4番)がファールをアピールしているように見える。14番は愛媛DF玉林、右端MF小島(27番)


 上写真/後半追加タイム2分、札幌右CKから途中出場のDF上原(中央右14番)がヘッドでシュートするが、左サイドのゴールラインに流れて無情にも決まらず。左から札幌MF宮澤、愛媛FW瀬沼(10番)、MF小島(27番)、札幌FW内村(13番)、上原の右後方DF櫛引、右端愛媛DF西岡(4番)


 上:左側写真/後半24分、就任初采配で指示を出す札幌の四方田修平新監督

 上:右側写真/前半44分、戦況を見つめる愛媛の木山隆之監督(左)。以前コンサドーレ札幌の選手で今年から愛媛の指揮を執っている。右は札幌のDF前貴(6番)、MF前寛の兄弟

※四方田監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

愛媛FCの木山隆之監督のコメント
 「7月はしんどい時間が我々も続いていまして、勝ち点がなかなか取れていなかったが、今日は選手たちが頑張ってくれた。ボールを持たれる時間が長かったが、それも頭に入れていた。全員で守備をしながら勝ち点3を持って帰る。それを徹してよくやってくれた。J2はいつもそうだが、(リーグが)半分すぎたここから何勝できるかが、今年のチームの成果になると思っているので、今日の勝利をひとつの前向きな材料として8月、頑張っていきたい」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影