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砂川誠がJ2FC岐阜に期限付き移籍

15・07・21
「ピッチ上で自分を表現したい」

コンサドーレ札幌の最古参・13シーズンを過ごしたMF砂川誠(37)が、7月13日から2016年1月31日までの期限付きでJ2FC岐阜に移籍することになった。

 7月18日のホームゲーム第24節、対カマタマーレ讃岐戦キックオフ前にSVホルン(オーストリア)に完全移籍するFW榊翔太(21)と共に、サポーターや選手、関係者に「感謝のあいさつ」をした。
 最近で印象に残っているのは、2014年4月5日、札幌ドームの対松本山雅戦。このシーズン鳴り物入りで移籍したFW都倉賢への、砂川の左中間からのゴール前へのロングフィードボール。相手DFと競り合いながら都倉が左足で決めた。都倉のコンサド初ゴールだった。もう1年もまえのことだ。

 「市船のスナ」がJリーガーになったのは1996年。同じ千葉県の柏レイソルに入団した。習志野市出身で、小学生のころに読売ユースSに所属、12回全日本少年大会で全国制覇、市立船橋高校の2年の時は73回全国高等学校選手権で、市船が初優勝した時のメンバー、一年下に北嶋秀朗らがいた。
 2003年、J2札幌に期限付き移籍。背番号は23を背負って活躍、翌2004年から8番を背負い堀井岳也と共に得点力のあるMFとしてスタメンを張っていた。この年完全移籍して札幌の人、道民になった。
 2014年5月にはJ2リーグ出場通算350試合を達成した。また、2013年10月に「祝500試合 砂川誠」の横断幕も見たことがある。通算だろう。

 選手入場の時に「赤ん坊」を抱いて入ってきた頃もあった。もう満8歳になったという。「ありがとう まこと。ピッチに立ちたい気持ちは分かるが、第二の人生は北海道で―」。

砂川誠のメッセージ抜粋
 「FC岐阜からオファーを頂き、サッカー選手として考えた時、新しい環境、モチベーションでやる方が悔いはないという思いになりました。札幌にいれば、居心地はいいし、仲間もいる。しかし、(選手として)最後になるかもしれない状況に追い込むことが大事なのかと思いました。プロ選手としてピッチ上でチームに貢献できない―などなど苦しいことがあります。まだまだできることに挑戦したいとの思いです。
 12年半支えてくれたサポーターの方には感謝の気持ちでいっぱいです。今年はまだ、試合のユニホームは着ていないので、今日(7月18日)あれだけ声援を送っていただき、うれしかった。また戻ってこられると思わないし、覚悟を持っていかないと、いい結果は出せないと思う。サッカー選手として、完全燃焼するくらい頑張ります。」

 (写真は7月18日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/7月18日の試合開始前、FC岐阜に移籍する砂川(右)とオーストリア3部SVホルンに移籍する榊がファンに別れのあいさつをした

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影