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「北海道から世界へ」榊がSVホルンだ

15・07・21
コンサドーレ札幌育ちが完全移籍

 オーストリアの3部SVホルンの入団テストを受けていたコンサドーレ札幌のFW榊翔太(21)は7月8日までのテストに合格したことが同14日、コンサドーレ札幌の運営会社・北海道フットボールクラブ(野々村芳和社長)から発表になった。

 榊は十勝管内清水町出身で同町の清水中を卒業後札幌のU−18に入団、2011年にコンサドに昇格した。この年天皇杯に出場、プロ初得点(1試合1得点)を挙げ注目を浴びた。翌12年には、J1リーグ12試合2得点、カップ戦5試合3得点など「俊足のストライカー」として注目された。

 SVホルンのトライアウトは、日本代表の本田圭佑(ACミラン)が経営するサッカースクール・HONDA ESTILOが公募して行われた。同時にテストに合格した東京学芸大出DF永井雄介は検討中だが、SVホルンには今年2月に入団したMF矢島倫太郎(明大出)がいる。

 本田圭佑オーナーは「スピードがあり、相手にとって脅威になる選手。まだまだ成長するポテンシャルがあり、優勝を目指す我々のパワーになってくれると確信している」とコメントした。

 コンサドは今年のスローガンが「北海道から世界へ」。これを地で行った榊の完全移籍が注目される。今年2月のプレビューパーティーで会場のニトリ・ホールのステージから2階席まで駆け上がった、茶目っ気たっぷりな榊を思い出す。陸上競技のスパイクを履かせたら11秒台は出そうなスプリンターだった。「長友佑都みたいな選手に」とフェイスブックでサポーターとやり取りしたことを思い出している。

 榊選手のコメント「この度、SVホルンに完全移籍するとになりました。ユースからの約6年半、お世話になりました。成長して活躍する姿で、恩返しできればと思います」。

 (写真は7月18日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/7月18日の試合前、移籍のあいさつをしたFW榊(左)とMF砂川が、場内を一周してサポ―ターに別れを告げた


池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影