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大分戦 プロカメラマン“石井一弘の目”「小野の復帰」

15・07・04
 コンサドーレ札幌のMF小野伸二が昨季最終戦以来となる公式戦のピッチに戻ってきた。これまで6月1日から4試合ベンチ入りはしていたが、出場機会はなかった。後半33分にFW古田に代わって3トップの右で出場し短時間ながら流石のプレーを見せ札幌ドームのサポーターを沸かせた。

 後半追加タイム3分、押せ押せムードの札幌は小野(右)からのパスを受けたMF前寛之(38番)がドリブルで突進する(写真1)。前寛は公式戦で小野と同じピッチに立ててうれしかっただろうな、と私は想像する。小野や稲本らベテランと若手の融合が、今季札幌が上位をキープしている要因の一つだ。

 6月1日のセレッソ大阪戦、前寛が初めて先発し、小野が初めてベンチ入りした時、前寛はハーフタイムに「伸二さん(小野)から、もう少し中に入ってシュートを打ってもいいのでは・・・」と、助言を受けたという。後半5分、前寛は稲本のアシストを受け見事に同点ゴールを決めた。先輩の提言が生き、若手がやってのけた。

 今季加入したMF稲本の全試合先発は続いているが、疲労の色が濃いのか?、この日の大分戦は前半だけで交代、サポーターが待ち望んでいる小野、稲本のピッチ上での共演は次節以降に持ち越された。二人の活躍が今後の札幌を大きく左右すると思う。試合は引き分けで終わりあいさつに向かう小野、稲本の表情は厳しかった(写真2)。

 (写真はいずれも6月29日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真1/後半追加タイム3分、左サイドを駆け上がる札幌MF前寛(38番)を見つめる今季初出場のMF小野の目が厳しくも優しい。左は大分MF後藤(9番)


 上写真2/残念ながら1-1の引き分けに終わりあいさつに向かう小野(44番)と稲本の表情は厳しい。この日は稲本が疲れ気味か?前半で交代し小野との共演は実現しなかった

石井一弘