コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

J2第20節(6月29日)、最下位大分にホームで痛恨のドロー

15・07・02
 コンサドーレ札幌は6月29日に札幌ドームで22位の大分トリニータと対戦。前半、セットプレーから先制点を許した札幌は、後半FW内村のゴールで同点に。勝ちきりたい札幌は、MF小野を今季初出場させチャンスを作るもスコアは動かず。最下位相手に1−1の引き分けに終わった。

 試合を先に動かしたのはアウエーの大分。前半13分、右からのコーナーキックを大分MF兵藤が蹴るとボールは大きなカーブを描きながらゴール前へ。これを中央でフリーとなっていた大分FW三平が頭で合わせ先制。

 札幌は厳しい展開に追い込まれたが、DF河合を中心とした守備から立て直し、徐々に盛り返す中、前半終了。

 巻き返しを図る後半、開始からMF稲本に代えMF深井を投入。早い時間帯での同点を目指した。

 積極的な動きが増えていた後半15分、札幌が待望のゴールを奪う。MF宮澤が左サイドでボールを持つと、逆サイドのMF前寛之の足もとにピタリとロングパス。受けた前は積極的な仕掛けから中央へ早く鋭いセンタリングを入れる。そこへ1人猛然と走り込んできたのはFW内村。相手DFとGKも反応できない、スピードに乗ったスライディングシュートで同点に追いついた。

 逆転を狙う札幌は、後半24分にMF荒野、後半33分には大声援の中、MF小野をピッチに送り出した。すると札幌の攻撃にリズムが生まれ、相手ゴールに迫る。終了間際の後半44分には、小野がペナルティエリア内で絶好のシュートチャンス。しかし、ボールはうまく足にヒットせず、力なくGKにキャッチされた。

 結局、互いに追加点には至らず、そのまま1−1でタイムアップ。これで札幌は8勝9分け3敗となり、勝ち点を33としたが、順位は6位に落としている。

 次節札幌は7月4日にアウエーのニッパツ三ツ沢球技場で10位の横浜FCと対戦する。

(試合の写真はいずれも6月29日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半開始早々、札幌MF稲本(17番)はロングボールを大分FW伊佐と競り合いながらヘディングでクリア。札幌の選手左からMF宮澤(10番)、DF福森(24番)、FW古田(15番)


 上写真/前半13分、大分右CKからの攻撃でFW三平(27番)がヘッドで決め両手を広げて喜ぶ。札幌はゴール裏サポーターの目前で屈辱を味わった。札幌の選手は左からFW都倉、MF宮澤(10番)、その後方GKク・ソンユン、DF福森、FW古田(15番)、DF河合、右端大分DF鈴木(15番)


 上写真/後半10分、札幌のMF前寛之(38番)が大分DF安川(16番)とMF後藤(右)の間を抜けるように突進。前はこの日、後半15分内村のゴールをアシストするなど活躍を見せた


 上写真/後半15分、札幌は中央からMF宮澤が右サイドへ出したパスをMF前(寛)がゴール前にセンタリング、FW内村(中央)が滑り込みながら押し込んで同点とする。大分のDF若狭(5番)、安川(16番)、GK武田(1番)が“やられたー!”といった顔


 上写真/後半15分、コンサドーレ札幌のFW内村(左)が同点ゴールを決め、起点となったMF宮澤(10番)と喜ぶ


 上写真/後半40分、札幌MF小野(44番)と大分MF松本(14番)がヘッドで競り合う。左札幌FW都倉(9番)、右MF前寛(38番)


 上写真/後半41分押せ押せの札幌は途中出場のMF荒野が、FW都倉(9番)とのリターンパスを重ねてシュートするも、クロスバーを越えてゴールならず、絶好の逆転機を逃す。15番は大分DF鈴木、右端札幌FW都倉(9番)


 上写真/1−1の引き分けとなり両チームの選手たちは膝を抑えてグッタリ。左手前札幌のMF宮澤、中央DF河合(4番)、GKク・ソンユン、右端大分DF山口


 上:左側写真/前半16分、指示を出す札幌のバルバリッチ監督

 上:右側写真/前半6分、早くも給水に来た大分MF兵頭(33番)の入念に指示を出す大分の柳田伸明監督。それを後ろで札幌FW古田がどんな指示が出ているのか?と、探っている感じ

※バルバリッチ監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

大分トリニータの柳田伸明監督のコメント
 「勝ち点3をプレゼントしたかったが残念ながら1になってしまった。試合の流れは、前半は狙い通りの戦いができた。1−0で折り返し、後半は出足が止まってしまった中で、相手が主導権を握り、結果的にはクロスから仕留められてしまった。
 選手たちは最後まで失点を恐れず追加点を取りに行く姿勢を見せてくれた点は評価できる。非常に悔しい結果。最後まで戦ってくれた選手とスタッフに感謝したい」
(柳田監督は、2015年6月1日解任された田坂和昭監督に代わり、17節から監督代行から昇格、これまで3分け1敗。2000年から大分U−18コーチ、監督を歴任。強化部長から今季5月にトップチームコーチ)

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影