６月６日にフクダ電子アリーナで行われた、コンサドーレ札幌対４位ジェフユナイテッド千葉のＪ２第１７節。札幌は前半、ＤＦ福森の直接フリーキックで先制するも、後半終了間際にセットプレーから千葉に同点弾を許し、痛恨の引き分け。手中に収めかけていた白星と勝ち点２がスルリと逃げた。

　試合は、札幌が粘り強い守備から効果的なカウンターを仕掛けゴールをうかがう展開。すると前半１５分、ペナルティエリアすぐ外、右４５度からのフリーキックのチャンスをつかむ。キッカーはＤＦ福森。短い助走から左足を振りぬくと、ボールは美しい弧を描きながら７枚の壁と横っ跳びするキーパーを抜け、ニアサイドに吸い込まれた。

　１点リードで折り返した後半、ホームの千葉が同点を目指し攻勢を強める。対する札幌は、ＧＫク・ソン・ユンを中心に堅い守りでしのいでいく。一進一退の攻防の中、札幌も惜しいチャンスを迎えるが、追加点には至らないまま終盤へ。

　そして札幌の勝利が見えてきた終了間際のアディショナルタイム。集中が切れたか一瞬の隙を突かれる。札幌陣内の中央付近から千葉にフリーキックを与えると、千葉ＤＦ中村が蹴ったボールに千葉ＦＷペチュニクがフリーでジャンプ。高い打点から頭で合わされ、劇的な同点ゴールが突き刺さった。

　試合はそのまま終了し、最後の最後に勝ち点２を失う悔しい結果。札幌はこれで７勝７分け３敗の勝ち点２８。順位は１つ下げ７位となった。

　次節札幌は６月１４日にアウエーの岐阜メモリアルセンター長良川競技場で２０位のＦＣ岐阜と対戦する。