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J2第16節(6月1日)、終盤の猛攻も実らずC大阪と1−1のドロー

15・06・05
 コンサドーレ札幌は、6月1日に札幌ドームで8位のセレッソ大阪と対戦。札幌は前半にオウンゴールで先制を許すも、後半、MF前寛之のプロ初ゴールで同点に持ち込んだ。平日開催にも関わらず18,000人を集めた注目のカードは、1−1のドロー決着となった。

 試合はしっかりと人数をかけて守る札幌に対し、C大阪は個々の能力を生かしゴールに迫る展開。上位進出がかかる一戦は、互いに激しいプレーが連続し膠着状態が続いた。

 その中、前半39分、不運な形で札幌が先制点を奪われる。C大阪の左コーナーキックから早いボールがニアサイドに入り、C大阪DF染谷が頭で後ろにそらす。これが札幌MF稲本に当たりゴールマウスへ。GKク・ソンユンも瞬時に足に当てるも失点。1点ビハインドで前半を折り返した。

 同点に追い付きたい札幌は、後半立ち上がり一気に相手ゴールを強襲する。後半5分、右サイドでボールを受けた稲本が、大きなサイドチェンジのパス。このボールをペナルティエリア角で受けたのは初先発の前。落ち着いたトラップからカットインし右足を振り抜くと、ボールはC大阪DF山下に当たってコースが変わりネットに吸い込まれた。

 これで勢いに乗った札幌は、逆転を狙い相手陣地に攻め込む。後半14分には、稲本の縦パスからFW都倉が豪快なボレーシュートで勝ち越しか―、と思われたシーンは惜しくもオフサイド。対するC大阪はFWフォルランを中心に反撃に出るが、札幌も集中した守りで、同点のままタイムアップ。これで札幌は7勝6分け3敗で勝ち点は27となり、順位はプレーオフ圏内の6位に浮上した。

 次節札幌は6月6日にフクダ電子アリーナで4位のジェフユナイテッド千葉(勝ち点28)と対戦する。

 (試合の写真はいずれも6月1日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/劇団四季のミュージカル「キャッツ」の札幌公演出演者が応援にかけつけ、先発メンバーと一緒に記念撮影


 上写真/前半17分、札幌MF稲本(17番)が左サイドにクロスを上げる。右C大阪MF山口(6番)


 上写真/後半14分、C大阪キャプテンで日本代表の山口(6番)と堂々と渡り合う、札幌MF前寛之(手前)。この日初先発の期待に応え、同点ゴールを奪った


 上写真/後半31分、札幌DF福森の右CKは誰もボールに触れず。札幌の選手は右から、途中出場したFWナザリト、MF稲本(17番)、左MF神田(22番)。中央は元札幌のC大阪DF山下(23番)


 上写真/後半32分、札幌は左CKからMF稲本(右端)がC大阪DF茂庭(33番)と競りながらヘッドで攻める


 上写真/後半36分、右サイドを駆け上がった札幌MF古田(15番)が、C大阪DF丸橋(左)をかわしてがシュートするもゴール左に外す


 上写真/後半追加タイム4分、C大阪の左CKからの攻撃をパンチングではね返す札幌GKク・ソンユン(右端)


 上写真/1−1と引き分け、激戦を物語るかのようにガックリと疲れ果てた表情の両チームの選手たち。左から札幌FWナザリト(50番)、ピッチに膝をつくのは宮澤、MF稲本(17番)、MF深井(18番)、右手前C大阪DF染谷、右端札幌GKク・ソンユン(25番)


 上写真/後半7分、腰に手を当てる同じようなポーズで戦況を見つめるC大阪パウロ・アウトゥオリ監督(左)と札幌のバルバリッチ監督

※バルバリッチ監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

セレッソ大阪のパウロ・アウトゥオリ監督のコメント
 「見応えのある試合だった。素晴らしいスタジアムで、サポーターも試合を盛り上げてくれた。選手は最後まで本当にハードワークして、タフに戦った。ただし、(失点の場面は)我々がボールを奪えれば、十分カウンターから追加点を取れた展開が続いていた時だけに、悔やまれる。それにしても、今日は最高の試合が出来る雰囲気がスタジアム全体にあった」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影