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J2第11節(5月3日)、今季初の3ゴールで磐田に圧勝!勢いに乗る

15・05・03
 5月3日、札幌ドームで行われたコンサドーレ札幌対ジュビロ磐田のJ2第11節。札幌はFW都倉の2ゴールと、FW内村のゴールで3−0と圧勝。これで5勝4分け2敗の勝ち点19に伸ばし、順位を6位に浮上させた。

 首位の磐田に対し、この日の札幌の試合運びは完璧だった。攻めどころ、守りどころのペースの切り替えも素晴らしく、欲しい時間帯にはゴールを決めきるしたたかさもあった。

 中心にいたのはMF稲本。守備ではDFラインの前で堅固な防波堤を築き、ボールを奪っては早い攻撃のスイッチ役を担った。

 札幌は試合開始から前への推進力が目立ち、磐田が受けに回る。押し込んでいた前半10分。自陣でDF河合のインターセプトからMF宮澤→都倉→内村とワンタッチプレーの連続で一気に相手陣地に侵入。トップスピードで受けた内村はドリブルからシュート。ボールは相手GKに一度はじかれたが、つめていた都倉がゴールに流し込み先制点。

 前半15分過ぎからは、磐田にボールを持たれ始めるも、札幌は前線からしっかりとプレッシャーをかけ、落ち着いた守備で対応。前半を1−0で折り返す。

 後半、ボールを持ちながらも崩しきれない磐田に徐々に焦りの色が出てくる。それを見逃さなかったのは稲本。後半26分、相手DFの裏に抜けだしフリーとなった都倉にピンポイントスルーパス。都倉は思い通りのトラップからのシュートで2得点目を決めてみせた。

 得点シーンだけを切り取ると、縦への早い一発の攻撃に思えるが、実はGKク・ソンユンのキャッチから、7人が9本のパスをつなぎゴールを奪っている。これはボールを大事にしながら、緩急を生かした攻撃の形だったといえよう。

 そして試合を決定づけた後半30分の追加点。稲本のインターセプトから、内村→宮澤→堀米と横パスが通り、堀米から縦への大きなスルーパス。ボールを受けた内村はドリブルから相手GKとの間合いを制し2試合連続のゴールを決めた。

 試合終盤に向かい磐田は、ミドルシュートやクロスボールに活路を見出そうとするも最後まで札幌の守備ブロックは乱れず。札幌が3−0の完勝で首位を撃破し、駆けつけた1万6千人を超えるサポーターに価値のある勝ち点3を届けた。

 次節は5月6日、アウエーのニンジニアスタジアムで愛媛FCと戦う。第6節から続く6戦負けなしの勢いを継続し、連勝をつかみとりたい。


 (試合の写真はいずれも5月3日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半6分、札幌FW内村(13番)が左サイドを駆け上がり、磐田DF伊野波のタックルを受けながらシュートするが、惜しくも上にはずす。内村はこの日、チーム最高の5本のシュートを放ち、後半30分にはダメ押しの3点目のゴールを決めるなど大活躍した


 上写真/前半26分、磐田のエース、MFアダイウトン(15番)へのGKからのロングパスに体を張って競う札幌FW都倉(9番)とニウド(42番)


 上写真/後半26分、札幌FW都倉がMF稲本のパスを受けてドリブルで持ち込み、2点目となるゴールを左足で決める


 上写真/後半26分、2点目を決めてスタンドのサポーターに拳を振り上げてアピールする札幌FW都倉(9番)に駆け寄って祝福するMF堀米(31番)と荒野(27番)


 上写真/後半37分から途中出場した札幌のインドネシア人MFイルファン(26番)がJリーグ初出場を果たし韋駄天ぶりを垣間見せた。今後の活躍に期待したい


 上写真/後半42分、左FKからの磐田の終盤の猛攻をジャンプして防ぐ4試合ぶりにCBとして先発しフル出場した札幌のキャプテンDF河合(右端)。33番は磐田DF藤田


 上写真/6試合負けなしの上、首位の磐田を大勝で破り3位に引きずり落とし、「ススキノへ行こう!」を歌って喜ぶ札幌の選手たち


 上写真/2得点を決めこの試合のMVP賞を獲得し、石屋製菓の石水創社長(右)から白い恋人1年分を贈られる札幌のFW都倉(9番)


 上:上段写真/後半22分、なぜか自軍ベンチに向かって大声を出す札幌のバルバリッチ監督
 上:下段写真/後半37分、途中出場の札幌MFイルファンが待機する横で「打つ手がないなあー!」とばかり苦悩の表情を見せる磐田の名波浩監督


※バルバリッチ監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

ジュビロ磐田の名波浩監督のコメント
 「まずは札幌の非常に速い出足は素晴らしかった。こちらは足並みがそろわず、先制された。この展開が重くのしかかったゲームだった。攻守がかみ合わず、それぞれのアイコンタクトも取れていなかった。けが人もいるが、日程がきついので、立て直していかなくてはならない」