コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

東京V戦 プロカメラマン“石井一弘の目”「 壁 」

15・04・17
 4月5日の東京ヴェルディ戦でカメラが一瞬の面白い場面をとらえた。

 前半38分、札幌のDF稲本が東京VのFWブルーノ・コウチーニョを倒して与えたFKのシーン、ジャンプした札幌の“壁”6枚の頭の位置が、ほとんど横一線なのだ。身長も跳躍力も違うのだから滅多にあることではない。もちろん私自身が予測していたわけでもない。偶然の一致なのです。

 そもそも、FKのシーンはゴールとカメラ位置の間にキッカーと壁が入るときに撮るのが普通で、カメラマンの位置は試合中は移動できないのが原則ですから、1試合に1回撮れるかどうかという確率です。

 今回はゴールもキッカーも写っていません。今季から取材の望遠レンズを新しくしたこともあって、これまでなら狙わない角度にカメラを向けた偶然の産物だったわけです。

 (試合の写真は4月5日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半38分、東京VのFKに壁を作って守る札幌の選手たち。左からMF福森(24番)、FW都倉(9番)、ナザリト(50番)、DFパウロン(3番)、MF宮澤(10番)、DF稲本(17番)、右端MF堀米(31番)。東京Vもボールの出どころを隠すためしゃがみ込む。DF安西(2番)、MF澤井(14番)、三竿(20番)、DF福井(5番)。東京VのMF中後の蹴ったボールはわずかにクロスバーの上を超えた

石井一弘