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北海道フットボールクラブ社名変更

15・04・11
20年の歴史に終止符

 北海道フットボールクラブ(HFC=野々村芳和社長)の第20回定時株主総会が3月26日、札幌市内で行われ、2年連続の黒字決算を計上、5年ぶりに債務超過を解消した。

 同クラブはサッカーJ2リーグのコンサドーレ札幌の運営会社で2014年度(2014年1月から12月)の決算を承認した。売り上げは13億2841万円で、前年より2億6千万円増。内訳は、興行収入が約6千万円。広告収入が約1億5千万円の増収の見込み。2015年度予算は、14年度より1億円増の14億3450万円を見込んだ。

 さらに2016年1月1日付けで、北海道フットボールクラブから「コンサドーレ」に、来季からチーム名を「北海道コンサドーレ札幌」と改名することを決めた。「北海道民のもの」を強調と説明。

 株主総会には、約30人の株主が出席したが、委任状が上回る他人任せ。最大の株主はサポーターズクラブで、総会で質問をするのはこのクラブの代表だけ。20年の歴史を知るのは、この代表と女性社長、役員の石屋製菓の石水勲会長だけと、寂しい。

 1993年代から、北海道のプロチーム誘致運動が始まり、日本サッカー狂会北海道支部会長の息子、サザエ食品の息子でイエローページの社長、JALのHさんらが、全道から35万人の署名を集めた。北海道サッカー協会に署名を提出すると、当時の会長が北電の社長で「札幌教員団」で。話にならない。次の協会長は、建設会社に天下りの元道知事。「無理じゃない?」と続くが、この運動を川淵三郎チェアマンに直訴、しぶしぶ協会が乗り出した。丸井今井、石屋製菓、札幌商工会議所の青年部、札幌市、北海道などなど。フットボールクラブの名前は●●●からもらった。サザエ食品にはサポーターも付いてますヨ。(注・日本サッカー狂会は鈴木和尚が運営する会=池田 淳)
 
(写真はいずれも3月26日、札幌市中央区の北海道経済センター、撮影・石井一弘)

 上写真/来年からの社名変更にともない、この名前での最後の株主総会となった。


 上写真/株主総会後、記者会見するHFCの野々村芳和社長

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影