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岐阜戦 プロカメラマン“石井一弘の目”「圧倒的な迫力ナザリト」

15・03・12
 上:左側写真/前半23分、札幌は自陣ゴール近くからDF櫛引のロングボールをFWナザリトがうまい体さばきで胸トラップ、相手DFのマークを外しながらドリブルで持ち込み、前線のFW中原へパスをつないだ
 上:右側写真/後半21分、札幌FWナザリト(50番)は自らが得たPKを蹴ったが、栃木GK竹重の手の先に触れ、ゴールポストに当たって無情にもナザリトの目の前を横切ってピッチの中へ転がる。FW前田がカバーしたが、ゴールまでは行けず。

(いずれも3月8日、栃木県グリーンスタジアム、撮影・石井一弘)


 昨季、岐阜FCで34試合17得点の実績をひっさげてコンサドーレ札幌に移籍してきたFWナザリトが、期待通りの活躍を見せた。栃木SCとの開幕戦で2ゴールを決め、開幕戦3連勝に貢献した。ナザリトの「圧倒的な迫力」は熊本キャンプの報告でも紹介したが、さっそく開幕戦でその実力を証明して見せた。

 この試合、札幌の全シュート数が公式記録によれば14本、ナザリトがその内の6本を占めた。6本の内2本が決まり、あわやハットトリックか?と思わせる惜しいシュートもあった。1本は後半21分のPKで、相手GKの好セーブに阻まれた。31分にはFW前田のヒールパスに合わせるだけだったが、一瞬早くGKに好捕された。さらに36分はほんのちょっとゴールポストをかすめるように外れた。

 選手が開幕戦に合わせて精進してきたように、私は今季に備え取材のメインレンズを1ランク上げ、長く明るいものに更新した。遠目のものは楽になったが、逆に近くのものは処理が難しくなった。ちなみに開幕戦の先制点のシーン、アシストとなった都倉のシュートは撮れた(掲載済み)が、肝心のナザリトのシュートは間に合わず撮れなかった―。と、こんな具合で、レンズに慣れるまで暫く時間がかかるかもしれません。

 ナザリトに話を戻そう。ナザリトが今季、シーズンを通して安定した活躍ができるかどうか、次節のV・ファーレン長崎とのホーム開幕戦が注目だ。私は試合中は気が付かなかったが、後半10分過ぎに一時ピッチを離れて左太もものマッサージを受けているのをVTRで見た。開幕戦はほとんどが順調に行った。よく“好事魔多し”という。自重して慎重に、という事は体を張ってプレーする選手に言える筋合いではないが、ともかく気を付けて、頑張って欲しい。
石井一弘