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J2第1節(3月8日)、新戦力の活躍で札幌が開幕戦を制す

15・03・11
 コンサドーレ札幌のJ1昇格をかけた2015シーズンいよいよ開幕―。

 3月8日にアウエーの栃木県グリ−ンスタジアムで栃木SCとの開幕ゲームに挑んだ札幌。期待のFWナザリトが2ゴールを奪うと、勢いに乗った札幌が2−1で勝利。アウエーに駆けつけた多くのサポーターに3年連続となる開幕戦勝利をプレゼントした。

 試合が動いたのは前半12分、DF福森からの縦パスを受けたFW都倉が難しい角度から、左足で低い弾道のシュートを放つ。これを栃木GKがはじくと、こぼれたところに走り込んだのはナザリト。ストライカーらしい嗅覚を発揮し、素早くゴールに流し込み先制。

 その後は栃木に押し込まれる展開も、新加入のMF稲本、キャプテンのDF河合と頼れるベテランがしっかりと要所を締め対応していく。

 後半に入ると、同点ゴールを狙う栃木の猛攻に拍車がかかる。札幌はこの圧力に、新加入のGKク ソンユンの好セーブを中心に耐えしのぶ。この流れからカウンターでチャンスをうかがうと、DF櫛引の大きなクリアーボールから抜け出したナザリトが、相手の股抜きを交えた強引な突破からPK獲得。ナザリトの2得点目かと思われたが、栃木GK竹重は横っ飛びで触り、ポストにはじかれゴールならず。

 ホームチームは盛り上がり、嫌な雰囲気になりかけたが、これを打ち破ったのもナザリト。後半38分にMF石井から裏へのロングパスに反応すると、栃木DFとの競り合いを制してドリブルで独走。最後はGKとの1対1を冷静に制し、追加点を奪って見せた。

 強引にチャンスを作ってしまう身体的な逞しさ、かつPK失敗後の精神面でのリカバリーの速さに、今シーズンの活躍は間違いないと確信するプレーだった。

 試合は進み終了間際のアディショナルタイム。札幌はミスから栃木MF廣瀬に1点を返され完封とはならなかったが、そのまま逃げ切りで勝利を収めた。

 次節札幌は3月15日にホーム開幕戦、札幌ドームでV・ファーレン長崎と対戦する。

 (試合の写真はいずれも3月8日、栃木県グリーンスタジアム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半8分、栃木DFパク ヒョンジン(右端3番)のFKを壁を作って守る札幌の選手たち。左からGKク ソンユン(25番)、MF中原(32番)、荒野(27番)、上里(20番)ら


 上写真/前半12分、左サイドを駆け上がる札幌FW都倉(9番)がDF福森からのロングパスを受け、栃木MF本間をかわしてシュートを放つ。このボールをGKがはじき、FWナザリトが押し込んで先制ゴールとなる


 上写真/前半12分、コンサドーレ札幌の新戦力FWナザリト(50番)が先制ゴールを決めて喜ぶ。右にその直前にシュートを放ったFW都倉(9番)が大声を上げながら走り寄ってくる


 上写真/後半7分、右サイドを駆け上がり中央突破をはかる札幌FWナザリト(50番)の迫力は凄い。必死に止めようとする栃木MFハン ヒフン(6番)とDF尾本(5番)


 上写真/後半9分、栃木FW中美(左から2人目)のシュートを体を張って防ぐ札幌に新加入し先発したGKク ソンユン(25番)、左は札幌MF稲本、右は栃木MF小野寺(25番)


 上写真/後半38分、2点目を決めゴール裏に走り寄る札幌FWナザリトに詰めかけた大勢のサポーターが笑顔で祝福


 上写真/後半43分、栃木FW西川(右)の突進をタックルで防ぐ札幌のMF稲本、攻守に活躍して勝利に貢献した。バルバリッチ監督は「彼はあれぐらい当たり前、まだまだできる」と高い評価を与えた


 上:上段写真/栃木を破り祝福しあう札幌の選手たち、FW都倉(9番)とハイタッチするGKクの笑顔が今日の勝利を物語っている。中央MF上里(20番)、右端キャプテンMF河合
 上:下段写真/今季の開幕戦とあって多くのサポーターが詰めかけ気勢をあげた


 上:左側写真/後半追加タイム、ベンチに座ったまま大声で指示を出す札幌のバルバリッチ監督。今日はあまりピッチサイドには出ず、座ったままが多かった
 上:右側写真/前半5分、大声で選手を鼓舞する栃木の阪倉裕二監督

※バルバリッチ監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影