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J2第40節(11月9日)、ホームで讃岐に1−1のドロー、首の皮一枚残る

14・11・11
 11月9日、コンサドーレ札幌は札幌ドームで21位のカマタマーレ讃岐と対戦。前半、讃岐に先制を許した札幌は、後半立ち上がりにFW都倉が同点弾。その後押し込む展開に持ち込むも逆転とはならず、1−1のドローで試合を終えた。

 何としてでも勝ち切りたい、いや勝たなければならない試合だった。

 前半、札幌は気持ちが空回りしたか、J3降格を逃れたい讃岐の良さが目立った。前半16分、讃岐FWアンドレアが左サイドから低いクロスを送ると、ニアで1枚スルー。このフェイントでボールウォッチャーとなったMF石井が絞り切れず、フリーとなった讃岐MF沼田に先制点を決められた。

 早く得点の欲しい札幌は後半開始からバルバリッチ監督が動く。MF日高に代えてFW内村を投入すると、この采配がいきなり当たる。

 後半5分、代わったばかりの内村がペナルティエリア内で上手くターンし、マイナスへ折り返す。ここへ入ってきたのは、内村へパスを出した都倉。スピードに乗った右足スライディングシュートを放つと、ボールは讃岐GK瀬口の手をはじきゴールへ吸い込まれた。

 これで一気に流れに乗るかに思えたが、札幌の攻撃は停滞し、ボールが危険なゾーンに入らない。攻撃のギアチェンジを図る札幌は、後半20分に石井からMF中原、26分にFW前田からMF菊岡に交代。流れをつかむもラストプレーの精度を欠き、最後まで追加点を奪えずタイムアップ。前節の東京ヴェルディ戦に続き、またしても下位相手に勝ち点を取りこぼす結果となった。

 これで札幌は15勝13敗12分け、勝ち点を57としたが、順位は変わらず8位のまま。プレーオフ圏となる6位モンテディオ山形との勝ち点差は残り2試合で4となった。

 次節札幌は11月15日にアウエーのレベルファイブスタジアムでアビスパ福岡と対戦する。わずかな可能性と奇跡を信じるサポーターに、全力プレーで応えたい。

 (写真はいずれも11月9日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半16分、讃岐MF沼田(4番)に先制ゴールを決められる。札幌GK李吴乗(16番)


 上写真/前半16分、先制ゴールを決めて喜ぶ讃岐の選手を横目にぼうぜんとする札幌GK李吴乗(右から2人目)とMF石井(19番)。中央讃岐MF岡村(25番)、左FW我那覇(9番)、その後ろにゴールを決めた沼田


 上写真/前半45分、札幌MF宮澤からの縦パスにFW都倉(39番)が受けに行くが、讃岐DFエブソン(都倉の後方)、藤井(3番)に阻まれる


 上写真/後半5分、札幌は中央からのFW都倉(左奥)のパスを受けたFW内村(13番)が、讃岐MF山本(26番)、DF武田(右)の間を抜けて突進。内村が中央の都倉へパスを返し都倉の同点ゴールを呼ぶ


 上写真/後半5分、同点ゴールを決めた札幌のFW都倉に飛びついて喜ぶ荒野(上)、左は讃岐MF山本(26番)


 上写真/後半35分、札幌MF宮澤の左からのパスをFW内村(13番)が胸でトラップしてシュートしようとするが、一瞬早く讃岐DF藤井(右)にクリアされる。左端讃岐GK瀬口、39番は札幌FW都倉


 上写真/讃岐と1−1の引き分けとなりピッチに背をつける札幌FW都倉(左)とガックリと膝に手をやるMF中原、右端GK李吴乗、讃岐のDFエブソン(30番)もぶぜんとした表情


 上写真/後半20分、石井に代えて投入するMF中原(中央)に入念に指示を与える札幌のバルバリッチ監督

※バルバリッチ監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。


 上写真/前半41分、札幌MF日高(2番)が接触で倒されてFKとなり、「それはないだろう!」といった表情の讃岐・北野誠監督

カマタマーレ讃岐の北野誠監督のコメント
 「応援席には2百人以上のサポーターの熱い応援を見ることができました。札幌もプレーオフに出場するためには勝たなくてはいけない。前節東京Vと引き分けたこともあって状況は違っても、負けられないのは同じ。この状況で焦るのはどっちだ―という話をして選手を送り出した。結果は、先手を取って引き分けた。うちは残り2試合はホームゲーム。(41節=大分、最終節=千葉)。ぜひ結果を出したい。」
(注)J2−J3の降格と昇格。J2・22位は自動降格、J3・1位が昇格決定。
J2・21位は、J3・2位と入れ替え戦を行う。第1戦J3ホーム、第2戦J2ホーム。

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影