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J2第36節(10月11日)、PO圏を争う千葉に0−2と痛い敗戦

14・10・16
 コンサドーレ札幌は10月11日に札幌厚別公園競技場で7位のジェフユナイテッド千葉と対戦。札幌は前後半にそれぞれ1点ずつ失点すると、攻めても最後まで千葉ゴールを割ることが出来ずそのまま敗戦。これで札幌は13勝13敗10引き分け、勝ち点49で、順位は10位のままとなっている。

 厚別特有の強風の中、あえて風下スタートを選択した札幌。前半の内は耐えて後半に勝負をかけるプランだった。狙い通りに試合を運んでいた札幌だったが、前半終了間際に失点をしてしまう。

 前半43分、千葉が右サイド深く角度の無いところでFKを獲得。直接ゴールは難しい場所と思われたが、千葉DF中村が左足でボールを蹴ると、壁にわずかに当たったボールは更にカーブがかかる。反応が遅れた札幌GK金山が飛びつくも、ゴールニアサイドをするりと抜け、ネットを揺らした。

 後半、風上に立った札幌は果敢な攻撃を見せる。しかし、チャンスでシュートを決めきれずにいると、千葉に追加点が生まれる。

 後半29分、前線に抜け出した千葉FW森本がペナルティーエリア内にドリブルで侵入。札幌DFが一度はブロックするも、こぼれたボールを森本が拾い、GKをかわし無人のゴールへ蹴り込んだ。

 この後、長身FWチョン ソンフンを前線に入れ迫力を増すが、肝心のシュートが枠に飛ばず。札幌は前後半を通じて計17本のシュートを放つも無得点。ホーム厚別の地の利を生かせず痛い黒星を喫した。

 次節札幌は10月19日にアウエーの富山県総合運動公園陸上競技場で22位のカターレ富山と対戦する。今節、勝ち点を積み上げられなかったが、プレーオフ圏内6位との勝ち点差は5。逆転圏内入りへあきらめるのはまだ早い。

 (試合の写真はいずれも10月11日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半23分、札幌FW中原(32番)と千葉DFキム ヒョヌン(20番)の厳しいマッチアップだったが、中原がファールをとられる。このところずっと先発で起用され活躍する中原だが、そろそろゴールという結果が欲しい


 上写真/前半33分、札幌MF上里(20番)がパスを出して攻め込む。中央FW菊岡(28番)、右は千葉MF幸野(33番)


 上写真/後半21分、札幌FW都倉(39番)が千葉DF中村(17番)のマークをかわしながらシュートするが、サイドネットでゴールならず


 上写真/後半29分?、千葉FW森本(11番)が札幌のDF陣を切り裂いて追加点をあげる


 上写真/後半29分?、千葉FW森本の追加点に笑顔を見せる頭に包帯を巻いたMF佐藤(7番)と対照的に渋い顔の札幌GK金山(1番)、MF宮澤(10番)、荒野(24番)


 上写真/後半39分、ゴール正面でFKを得た札幌は、MF宮澤(10番)、FW都倉(39番)、MF上里(左端)がボールのところに集まりゴールを狙う。宮澤がチョコンと後ろに出すサインプレーで都倉がシュートしたがゴールならず。右端千葉DF山口(13番)


 上写真/前半追加タイム2分、札幌左CKからDF奈良(23番)、MF石井(19番)らが攻めるがゴ−ルは奪えず。左端FW都倉(39番)


 上写真/千葉に0−2と破れゴール裏サポーターに頭を下げる札幌の選手たち。怒鳴る人、説教する人、あきらめ顔の人、などなどサポーターの表情も様々だ


 上:左側写真/前半40分、札幌のMF石井がシュートを浮かせた瞬間、ベンチを飛び出すバルバリッチ監督。あおられたジャケットで風の強さがわかる。
 上:右側写真/後半17分、サイドをわったボールをボールボーイに渡す千葉の関塚隆監督。1点リードしている余裕か?

※バルバリッチ監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

ジェフユナイテッド千葉の関塚隆監督のコメント
 「遠くまで来てくれたサポーターに勝利をプレゼントできて満足している。試合は非常に強風の中、風上のスタートをして、前半終了間際、先制点を取れ、ゲームを動かせたのが今日の勝因の一つになったと思います。札幌も守備からの攻撃に迫力がありましたが、危ない場面を選手たちが、よくしのいでくれました。後半は風下になり、思うようにボールを運べませんでしたが、良く追加点を取れたという内容でした。」
(関塚監督は、今年7月に鈴木淳監督の後に千葉を引き継いだ。船橋市出身=53歳。川崎、磐田の監督ほかU−23の代表監督も務めた)。

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影