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J2第30節(9月6日)、長崎の猛攻を耐え抜きホームで連勝を飾る

14・09・11
 9月6日に札幌ドームで行われた、コンサドーレ札幌対V・ファーレン長崎の一戦。ホームの札幌が前半のうちに2点のリードを奪うが、後半は一転して長崎ペース。それでも長崎の反撃を1点に抑え2−1で勝利。5戦勝利なしから2連勝と、バルバリッチ新体制へ素晴らしいバトンを渡した。

 立ち上がりからエンジン全開の札幌。積極的に相手の背後を狙い、その姿勢が前半3分に早くも生きる。長崎DFの裏に出たボールをFW都倉がドリブルでペナルティエリア内に持ち込むと長崎DF岡本がたまらずファウル。このPKを都倉自らが冷静に沈め、早々と先制点を奪う。

 さらに攻め込む札幌は前半15分、DF上原拓からのロングボールに抜け出したMF中原が左足でシュート。飛び出してきた長崎GKに一度はブロックされるが、このこぼれ球が都倉の前に転がり、難なくゴールに流し込む。

 後半に入ると反撃に出た長崎が、一気に試合の主導権を握る。速いテンポでパスが回り札幌はなかなかボールを奪えない。すると、後半23分、ここまで耐えていたDF陣が崩される。

 札幌左サイドで長崎の素早いパス交換が展開され、最後は中央でフリーとなっていた長崎MF佐藤に頭で合わせられ1点差。

 その後も長崎の猛攻は続くが、GK金山のビックセーブも飛び出すなど、チーム一丸で耐え抜き辛勝。苦境を乗り越え価値ある勝ち点3と2連勝を手にした。

 次節札幌は9月14日に岐阜メモリアルセンター長良川競技場でFC岐阜と対戦する。バルバリッチ監督の初陣となる予定の試合。この日見せた気迫あるプレーを新監督の下でも発揮したい。

 (試合の写真はいずれも9月6日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半2分、札幌は自陣ゴール近くからDF奈良、MF中原とロングパスをつなぎ、反応したFW都倉(39番)がドリブルで持ち込み、ペナルティーエリアに入った所で長崎DF岡本(左)に倒されてPKを得る


 上写真/前半15分、札幌はDF上原拓からのロングボールをMF中原(右)がシュート、GKがはじいたボールをFW都倉(39番)が押し込んで2点目を決め、ベンチに向って走り出す


 上写真/後半6分?、長崎FWスティッペ(44番)のFKはMF佐藤(18番)に当り、コースが変わったがゴールのワク内に飛んでいた。札幌の壁は左からDF櫛引(25番)、MF中原(32番)、FW都倉、DF上原慎、MF河合、宮澤(10番)、DF上原拓(33番)


 上写真/後半6分?、長崎のFKはMF佐藤(18番)に当ってコースが変わったが、札幌GK金山が右手1本ではじき飛ばしてセーブしCKに逃げる。札幌DF上原拓(33番)、8番はMF砂川、右端長崎DF山口(2番)


 上写真/後半33分、長崎左CKから途中出場のFW小松(40番)がヘディングシュート、ボールはゴールに入ったが直前に小松のファールの判定でノーゴール、札幌は肝を冷やした。小松の足元に倒れているのはMF河合


 上写真/試合終了の瞬間、2ゴールした札幌FW都倉(39番)が「やったー!」とばかりに両手を広げた。この後、膝をついてピッチに頭をつけた。右はガックリの長崎MF三原(16番)


 上写真/長崎に2−1と勝利して2連勝、この日のMVPを獲得したFW都倉(39番)を中心にゴール裏サポーターにあいさつする札幌の選手たち。左端ゴールを死守したGK金山(1番)、都倉の右、MF中原、DF上原拓(33番)、MF宮澤(10番)、右端はこの試合の後U−21代表チームに参加するMF荒野(24番)


 上写真/前半21分、それぞれ選手たちに指示を出す札幌の名塚善寛コーチ(右)と長崎の高木琢也監督

※名塚コーチの試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

ジュビロ磐田の名波浩監督のコメント
 「立ち上がりから、いいリズムでボールが動いていましたが、ちょっとスーパーなフリーキックが入った。それは切り替えて、前向きに行こうと選手たちに伝えました。選手も非常にいい前半の戦い方をしてくれました。ただ枠内シュートが少なかったので、GK(ゴールキーパー)を脅かすシーンが少なかったのは、ちょっと残念です。勝ち点3を取りに来ましたし、最低限が勝ち点3だったので、勝ち点1は、取りこぼした感が強いです。どこが来ても(会見の時間では相手が分からず)、全力を尽くして戦います。」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影