８月３１日、コンサドーレ札幌はアウエーのうまかな・よかなスタジアムでロアッソ熊本と対戦。札幌は、前半にＦＷ都倉、後半にＤＦ上原慎がそれぞれ１ゴールを奪い２−０の完封勝利。６試合ぶりの勝ち点３をつかんだ。

　前節の監督解任劇からパルバリッチ新監督が采配を振るうまでの間、チームを率いるのは名塚コーチ。チームの動揺を抑え、逆にカンフル剤とし、選手を奮い立たせた。

　試合は、立ち上がりから札幌の積極的な姿勢が光る。この日先発の都倉やＭＦ砂川が果敢なシュートで相手ゴールを脅かす。守っては決定的なピンチをクロスバーに助けられるなど運も味方した。

　すると、前半２９分。左サイドを駆け上がったＤＦ上原拓から大きなクロスが入り、逆サイドの上原慎が頭で折り返す。これを素早く反応した都倉が豪快にヘッドで合わせ先制ゴール。

　勢いそのままに迎えた後半６分。左サイドのＣＫから砂川が高いボールを蹴り、今度はＭＦ宮澤が頭で折り返す。相手選手がゴールライン付近でクリアーミスを犯すと、上原慎がすかさず蹴り込み追加点を決めた。

　終盤に向け集中力の高まった札幌は、何度か迎えたピンチも体を張って跳ね返しつづけ無失点。選手たちの危機感が良い方向に出た勝利となった。

　札幌の次節は９月６日、札幌ドームでＶ．ファーレン長崎と戦う。