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J2第28節(8月25日)、栃木とドローで連敗脱出も厳しい状況続く

14・08・28
 コンサドーレ札幌は8月25日に札幌ドームで16位の栃木SCと対戦。前半に先制を許した札幌は、後半立ち上がりにDF上原慎の一撃で追いつくも、1−1のまま試合終了。勝ち点1ずつを分けあう結果となった。

 連敗中の両チームは互いに勝利がほしい一戦。試合立ち上がりから積極的なプレーが目立った。先にスコアを動かしたのは栃木。前半10分、左サイドでトライアングルを作り、テンポ良くボールをつなぐと、最後はDF荒堀が右足で思いきり良くロングシュート。カーブのかかったボールは札幌GK金山の手をかすめ、札幌ゴールに吸い込まれた。

 同点に追い付きたい札幌は立て直しを図り、チャンスをうかがう。久しぶりに先発したMF前田を起点にシュートまで持ち込むなど、流れを引き戻し前半を終えた。

 すると後半開始早々の5分、中央の前田から左サイドを駆け上がった上原慎にパスが通る。上原慎は巧みなステップで対峙するDFをかわし中央へ切り込むと右足を一閃。強烈なシュートが栃木のサイドネットに突き刺さった。

 攻勢を強める札幌だったが、栃木の体を張った守りの前に追加点を奪うことが出来ないままタイムアップ。なんとか連敗は止まったが、順位は変わらず13位。浮上のきっかけとなる勝ち点3が欲しかった。

 次節札幌は、8月31日にアウエーのうまかな・よかなスタジアムで18位のロアッソ熊本と対戦する。

 (写真はいずれも8月25日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/故障が癒えた札幌MF小野(44番)が8月10日以来の先発。前半5分、DF石井(後方倒れている)のボールを受けてドリブルで進む。その左、元札幌の栃木MF近藤(32番)、左端先制ゴールを決めたDF荒堀(4番)、右端FW西川(24番)


 上写真/前半10分?、栃木SCのDF荒堀が先制ゴールを決める。後方はコンサドーレ札幌DFパウロン(3番)。荒堀は湘南ベルマーレから期限付き移籍したばかりで、初出場の試合で初ゴールを決めた


 上写真/前半10分?、栃木DF荒堀に先制ゴールを決められガックリの札幌GK金山(1番)、右はDF上原慎(14番)。左はピッチ中央へ戻る栃木FW大久保(39番)


 上写真/後半5分?、札幌MF前田(11番)が栃木MF廣瀬(8番)のマークを受けながらドリブルで進み、DF上原慎のゴールをアシストするパスを出す


 上写真/後半5分?、札幌DF上原慎(右)が同点ゴールを決めMF小野(44番)の祝福を受ける


 上写真/後半10分、札幌DF石井が右サイドを駆け上がり、元札幌の栃木MF近藤のマークをかわしながらクロスを入れる


 上写真/後半45分、途中出場したばかりの札幌FWチョン ソンフン
(40番)がMF砂川(8番)にパスを出すがゴールには至らず。左端栃木MF本間(30番)


 上写真/1−1の引き分けに終わり両軍選手は疲れ切った表情。札幌DF奈良(右から2人目)は、しばらく大の字にひっくり返っていた後、ようやく座り込む。その左はパウロン


 上:左側写真/前半27分、札幌MF前田が栃木MF近藤に倒された直後、水分補給に来たFW内村(左)とMF宮澤(10番)に声をかける札幌財前恵一監督
 上:右側写真/試合開始早々から厳しい表情でピッチ上の選手たちに目を向ける栃木の阪倉裕二監督

※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

栃木SCの阪倉裕二監督のコメント
 「チームが苦しい状況(6連敗中)の中、大勢のファンが来ていただき、後押ししてくれたと思います。内容は1点を早い時間に取れたことで、ちょっと守備意識が強くなってしまったのかな。札幌さんの攻撃もコンビネーションや個人の質が高いので、なかなかボールを奪えなかった。そんな中で新しく3人が入れ替わり、そろそろトレーニングの結果もうまくいくんじゃないかという部分もあり、今後に期待が持てると思っています。」
編集部 写真はいずれも石井一弘撮影