コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

京都戦 プロカメラマン“石井一弘の目”「山瀬・大黒・石井」

14・08・19
 上写真/写真1、前半30分、右サイドでマッチアップする札幌MF荒野(24番)と京都MF山瀬(14番)。写真はいずれも8月10日、札幌ドーム、撮影・石井一弘


 10日の対戦でコンサドーレ札幌は京都サンガF.C.のFW大黒の一発に泣いた。その京都のキャプテンMF山瀬と大黒は2001年、岡田武史監督の下のJ1札幌で一緒だった。

 2001年当時、山瀬は中心になって活躍した地元出身の人気選手だったが、大黒が活躍したという記憶が無い。記録ではガンバ大阪からの期限付き移籍で、J1の4試合に出場して得点0だった。それが日本代表にもなり、今年J2で得点ランクトップをひた走るのだから驚きだ。選手はどこでブレイクするかわからない。

 石井は移籍していた愛媛FCで中心選手として頑張り、4年間の“武者修行”を経て今年から札幌に戻った。10日の試合でも右サイドバックとして先発、再三駆け上がっては京都ゴールを脅かしたが、残念ながらゴールはならなかった。そろそろ一発が欲しい頃だ。

 山瀬は札幌の出身でSSS札幌サッカースクールから北海高校へ進み、1999年に札幌に入団、プロ生活をスタートさせ、日韓W杯が行われた2002年、J2降格と共に札幌を去った。日本代表選手にも選ばれている。10日の試合をSSSの後輩たちが観戦した。この試合で、前半10分ゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で幻のゴールとなった。

 写真1で山瀬とマッチアップする札幌のMF荒野は今、売出し中。DF奈良と共にU−21日本代表候補の合宿にも参加してきた。将来、山瀬や大黒のように日本のトップチームで日の丸を背負って戦える選手に成長し活躍して欲しい。今回は「カメラマンの目」というより「老カメラマンの感傷」になってしまいました。


 上写真/写真2、前半43分、GKからのロングボールに競り合う札幌DF石井(19番)と京都MF田森(19番)、右にFW大黒(31番)、左は札幌DFパウロン(3番)

石井一弘