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J2第20節(6月28日)、岐阜に3−2で勝利。今季初の連勝を飾る

14・07・03
 コンサドーレ札幌は、6月28日に札幌厚別公園競技場で16位のFC岐阜と対戦。2点リードした札幌だったが、岐阜の反撃にあい同点に追いつかれる。それでも勝利への執念を見せる札幌は終了間際に決勝ゴールを奪い3−2で勝利。これで札幌は7勝7敗6分け、勝ち点を27に伸ばし、順位を12位にあげた。

 試合は互角の展開を見せる立ち上がりから、徐々に札幌がペースを握る。前半24分、ペナルティエリア外からDF小山内が豪快なミドルシュートをたたき込み先制。小山内の嬉しいプロ初ゴールで札幌がリードして前半を終える。

 後半に入ると激しく試合が動く。後半26分にMF荒野の3試合連続となるゴールで2点差。しかし、岐阜もすぐに反撃に出る。失点直後の後半27分に岐阜DF益山が1点を返す。さらに後半39分には岐阜のルーキーFW遠藤に強烈な一撃を撃ち込まれ試合は振り出しに。

 嫌な展開のまま終了かと思われたアディショナルタイム1分、札幌に歓喜のゴールが生まれる。小山内がゴール前へロングボールを送ると対応した岐阜DFがクリアーミス。このボールに素早く反応したのは、直前に交代で出場していたFWチョン ソンフン。左足のダイレクトボレーで合わせ、財前監督の期待に満額回答で応えた。

 終了間際の劇的なゴールで3−2と競り勝った札幌は、今季初となる連勝。ホームのサポーターも大いに沸いた。

 次節札幌は7月5日にアウエーの長崎県立総合運動公園陸上競技場で11位のV・ファーレン長崎と対戦する。2−0から追いつかれたことは課題だが、勝ち切ったことは評価できる。ホームの勢いそのままに、鬼門アウエーでも勝ち点を積み重ねたい。

(写真はいずれも6月28日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半24分、札幌DF小山内(26番)がMF荒野の左からのパスに右足を振り抜き、J初ゴールとなる先制点を決め両手を広げて喜ぶ。左で腹這いになっているのはクリアしきれず残念がる岐阜MF美尾


 上写真/前半39分、右サイドを駆け上がった札幌DF小山内(26番)が、岐阜DF三都主 アレサンドロ(11番)に当ててCKを得る


 上写真/後半2分、岐阜右FKからの攻撃を、札幌DF櫛引(中央25番)がヘッドではね返す。岐阜FWナザリト(9番)、MFヘニキ(15番)に触らせなかった


 上写真/後半26分、札幌MF荒野(24番)がDF上原拓のロングパスを胸トラップして、そのままドリブルで持ち込み3試合連続となるゴールを決め追加点をあげる。左岐阜DF三都主 アレサンドロ(11番)


 上写真/後半39分、19歳の岐阜FW遠藤(30番)にJ初ゴールとなる同点ゴールを決められる。札幌GK金山(1番)


 上写真/後半追加タイム1分、決勝点となったJ初ゴールを決め走り出す札幌FWチョン ソンフン(40番)、右後方でFW内村らがバンザイをしている。岐阜GK川口(22番)、10番は札幌MF宮澤


 上写真/試合後ヒーローインタビューを受ける、共にJ初ゴールを飾った札幌のDF小山内(26番)とFWチョン ソンフン(40番)、右端通訳の李成樹さん


 上写真/試合終了後、J初ゴールを決めゴール裏サポーターに挨拶する札幌DF小山内(右手前)に「おめでとう」の旗が掲げられ大声援で祝福された


 上:左側写真/後半21分、選手に指示を出す札幌の財前恵一監督、右は給水するDF上原拓(33番)

 上:右側写真/後半14分、岐阜MFヘニキ(15番)らに指示を出す岐阜のラモス瑠偉監督。いつも怒ってばかりの監督が珍しく笑顔を見せている(ように見える)


※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

FC岐阜のラモス瑠偉監督のコメント
 「前半、自分たちのサッカーができなかった。ほとんど札幌のペースで45分を戦った。何しに来たのかわからない。これまでの練習は何だったの。ロボットになってアイデアが何もない。そこで3−5−2にして、益山(司)とアレックス(三都主)を高い位置でプレーしてもらい、サイドから崩していこうと思いシステムを代えた。後半は点が取れたが―。
 来週は若い選手を使ってみたい。オレは勝ちたい。前日ミーティングを45分やったのに、結局同じことが起きている。ナメてんのか、と言いたい。」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影