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J2第16節(5月31日)、終了間際の同点弾で福岡と引き分けに持ち込む

14・06・04
 5月31日に札幌厚別公園競技場で行われたJ2第16節、コンサドーレ札幌対アビスパ福岡の一戦。試合が動いたのは後半。試合を優位に進めていた福岡が先制。対する札幌は終了間際にDFパウロンが値千金の同点ゴールを決めて1−1のドロー。これで札幌は5勝6敗5分け、勝ち点20としたが、順位を15に下げた。

 試合立ち上がりから福岡にペースを握られ、札幌は体を張った守りで耐えて前半を折り返す。

 後半に入っても福岡ペースは変わらず、ついに先制点を奪われる。後半37分、ペナルティーエリア内で福岡にボールをつながれると、最後は巧みなタッチで札幌DFをずらしたFW石津に右足で決められた。

 厚別開幕戦でこのままでは終われない札幌は攻勢に出る。しかし幾度かチャンスをつくるも、福岡の堅い守りの前にゴールを割ることが出来ない。敗戦濃厚となった試合終了間際のアディショナルタイム3分、DFパウロンがチームを救う。

 ゴール前に上がったロングボールにDF上原慎が反応。ボールを頭で後方に戻すと待っていたのはセンターバックのパウロン。右足をダイレクトで振り抜くと、強烈なミドルシュートで福岡ゴールを揺らした。

 次節札幌は6月7日にアウエーの香川県立丸亀競技場で21位のカマタマーレ讃岐と対戦する。課題の多かった試合だが、終盤に見せた粘りは成長の証。勝利を諦めない限り、光明は差す。

 (写真はいずれも5月31日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半32分、札幌MF河合(4番)と福岡MFパク ゴン(13番)がヘッドで競る。右MF上里(20番)


 上写真/前半36分、福岡の左CKからの攻撃を、ゴール裏サポーターの後押しを受けて懸命に守る札幌の選手たち。左からMF石井、DFパウロン、MF宮澤、河合(4番)、GK金山(1番)


 上写真/後半37分、福岡FW石津に先制ゴールを決められガックリする札幌の選手たち。左からDFパウロン、MF河合(4番)、DF上原慎(14番)、小山内、MF宮澤(10番)。中央は石津のゴールをアシストしたFW平井(7番)、左の8番はMF中原


 上写真/後半追加タイム1分、札幌FW内村(13番)がシュートするが、福岡MFパク ゴン(13番)に阻まれる。右は途中出場したFW丁成勳(40番)


 上写真/後半追加タイム2分、懸命に攻め上がる札幌DFパウロン(3番)が福岡DF古賀(5番)に足をかけられて倒される。ボールは札幌のスローインになったが、パウロンはDFの位置に戻らずパワープレーを続けた。結果的にこれが同点ゴールにつながった


 上写真/後半追加タイム3分、札幌DFパウロンが同点ゴールを決め走り出す。左奥同じセンターバックの奈良がガッツポーズして喜ぶ一方で、右奥先制ゴールを決めた福岡FW石津(16番)はガックリ


 上写真/土壇場で同点ゴールで1−1の引き分けとなり、仰向けにひっくり返った札幌MF宮澤(10番)と勝利を逃した福岡MF中原(8番)、DF武田(21番)がガックリ。途中出場して先制ゴールを決めたFW石津(16番)は悔しそう


 上写真/負け試合をかろうじて引き分けに持ち込んだ札幌の選手たちにバックスタンドのサポーターから温かい拍手が送られた


 上写真/後半7分、札幌MF石井と福岡DFイ グァンソンが激突、札幌のFKとなり選手に指示を出してベンチに戻る札幌の財前恵一監督(左)と「それはないだろう」とばかり大きなジェスチャーで抗議する福岡のマリヤン ブシュニク監督

※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

アビスパ福岡のマリヤン ブシュニク監督のコメント
 「とてもいいプレーをしたと思う。選手たちはしっかりと闘えていたと思う。今日は札幌の主力選手をしっかりと押さえ、中盤で仕事をさせないように(試合前)選手に伝えていた。決定機も多く作り、札幌を上回っていたと思う。
 光永裕也(18歳FW=財前監督の福岡U−18監督時代の教え子)や金森(20歳)ら平均年齢24歳の若いチームだったが、今後向上していけると思う。そのためにはもっとハードワークが大事。選手たちは、もっと自分を信じて、戦ってほしい(プシュニク監督は、スロバキア出身で2年目)。」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影