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J2第8節(4月20日)、前田弾で難敵群馬を一蹴。1−0の完封勝利

14・04・24
 4月20日、札幌ドームで行われたコンサドーレ札幌対ザスパクサツ群馬のJ2第8節。札幌は主導権を握れず苦しい展開だったが、後半、群馬の一瞬の隙を突き、MF前田が値千金の決勝ゴール。これで札幌は4勝2敗2分け、勝ち点を14に伸ばし、順位を6位に戻した。

 立ち上がりから群馬の勢いに押される札幌。出足で負け、セカンドボールをことごとく拾われた。前半13分にはDFパウロンが自陣ゴール前でボールを失い、あわや失点という場面では、ポストに助けられた。前半は、試合のリズムをつかむことが出来ないまま終了。

 後半に入っても札幌らしいパス回しは見られず我慢の時間帯が続いていたが、その時は急にやってきた。後半19分、群馬GK内藤の蹴ったゴールキックをパウロンがヘディングで大きく跳ね返す。このボールを群馬DFクォンが目測を誤り後ろにそらすと走り込んだ前田が拾いドリブルで持ち込む。ペナルティーエリア内で右足を振り抜くと、ボールはゴール左隅へ吸い込まれた。

 その後、群馬が猛攻を見せるも、札幌は全員が体を張った守りで得点を与えない。結局、前田のゴールが決勝点となり札幌が1−0で粘りの勝利。今季本拠地で3勝1分けと負けなしを継続中だ。

 次節札幌は4月26日にアウエーのkankoスタジアムで19位のファジアーノ岡山と対戦する。ここまで8試合中半分の4試合で完封と、守備の安定が勝ち点につながっている。あとは攻撃陣の開花宣言となればトップ3も見えてくるだろう。

 (写真はいずれも4月20日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半5分、札幌DF日高(2番)、MF石井(19番)が、群馬DF小柳(4番)とヘッドで競う


 上写真/前半13分?、札幌DF日高からのバックパスをDFパウロン(3番)が処理をもたつく間、群馬FW野崎(20番)にボールを奪われてゴール前に迫られ、GK李吴乗(16番)と1対1になる絶体絶命のピンチ、右札幌DF奈良(23番)


 上写真/前半13分?、群馬FW野崎(20番)のシュートはゴール右ポストに当りピッチ上へころがり札幌がクリアして難を逃れる


 上写真/後半11分、札幌キャプテンMF河合(4番)が群馬FWダニエル ロビーニョ(9番)と厳しくマッチアップ。河合は懸命に走り回り、勝利と完封に貢献した


 上写真/前半ボール処理をミスして危ない場面をつくった札幌DFパウロン(3番)は後半19分、汚名返上の意気込みでGKからのロングボールをMF前田へヘッドでパスを出し先制点をお膳立て。左MF河合(4番)、右群馬FW野崎(20番)


 上写真/後半19分、札幌MF前田(11番)が先制点をを決めゴール裏サポーターにアピール、左からFW都倉(39番)が喜んで走り寄ってくる


 上写真/1−0で札幌の勝利が決まった瞬間、札幌FW都倉(右端39番)をはじめ、膝に手をやってグッタリの選手が目に付いた。左端から群馬DF小柳、札幌MF河合(4番)、天を仰ぐ群馬のルーキーFW大津、MF青木孝(キャプテンマーク)、DF青木良(3番)、MF坂井ら


 上写真/ヒーローインタビューを受け、このゲームのMVP賞を得た札幌MF前田(右から2人目)がゴール裏で待つチームメイトのところに走ってきて笑顔を見せる。左からキャプテンMF河合(4番)、MF石井(19番)、DF日高、右端MF砂川が迎える


 上:左側写真/後半25分、群馬が選手交代をする間に、札幌MF宮澤(10番)、FW都倉(39番)にペットボトルを手渡しながら策を授ける財前恵一監督

 上:右側写真/前半22分、「よしよし、いけるぞ・・・」と選手を鼓舞する群馬の秋葉忠宏監督。右はFWダニエル ロビーニョ

※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

ザスパクサツ群馬の秋葉忠宏監督のコメント
 「面白い試合展開を選手がやってくれた。こういうゲームを続けていきたい。選手は強さというメンタリティー持ってゲームを展開、2、3点取れるチャンスがあった。これからも得点機の回数を増やして、次のゲームに備えたい。札幌の都倉に長いボールを入れてくるのは、十分予想できた。個々の特徴を、映像を使って研究した。サッカーは相手があるので、事前の研究で、2、3点取れる攻撃のチームにして行きたい。」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影