前節までの連勝で勢いに乗ったコンサドーレ札幌は、２６日、アウエー（ニッパツ三ツ沢球技場）で横浜ＦＣと対戦。クライトンが個人技で奪った虎の子の１点をチーム一丸で守りきり、３連勝を飾った。
　
　試合は、風速１２ｍの影響もあり、風下の札幌は開始早々から押し込まれる展開が続いた。その流れの中で前半１９分、札幌のＤＦ西嶋が２枚目の警告で退場処分。いきなり厳しい状況に立たされた。しかし、選手たちは気持ちを切らさずに、１０人で互角以上の運動量を見せ０−０で折り返す。
　
　両チームとも選手交代無く始まった後半。どちらが流れを掴むかという４８分（後半３分）、左サイドで得たスローインから、クライトンが柔らかいファーストタッチで横浜ＤＦ２人をかわし、ツータッチ目でサイドネットへ流し込みゴール。この日抜群の存在感を見せていた大黒柱の１点に、駆けつけた１，２００人のサポーターの士気も上がった。この後、危ない場面もあったが、チーム全員で守りきり１−０で完封。勝ち点３を力ずくで奪った。
　
　今回の収穫は、退場者を出しながらも衰えなかった運動量とチームの結束力。１人少ないことを感じさせない全員のハードワークで、今季初の完封勝利が頼もしい。石崎監督は「過信してはいけない」と、勝って兜の緒を締めることを忘れなかったが、間違いなく若いチームの自信になるだろう。
　
　次節は、２９日ホームの札幌ドームで愛媛ＦＣ相手に４連勝を狙う。ゴールデンウィーク中は厳しい連戦が続くが、このまま連勝していければ疲れも半減するはずだ。ここで一気に上位進出の大波に乗ろう！