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J2第37節(10月20日)、勝ち点で並んでいた山形相手に価値ある勝利

13・10・25
 コンサドーレ札幌は10月20日、札幌ドームで9位のモンテディオ山形と対戦。前半に先制点を奪った札幌だったが、すぐに山形が1点を返し1−1。後半に入るとMF砂川のゴールなど札幌が効果的な2得点。勝ち点で並んでいたライバルとの一戦を3−1で勝利した。これで札幌は17勝17敗3分け、勝ち点54とし、順位を7位に浮上させた。

 試合は前半25分、砂川からのセンタリングをセットプレーの流れで残っていたDF日高が頭で合わせ先制。しかし、前半37分、札幌ゴール前のこぼれ球からつながれたボールを山形MF秋葉に右足で決められ同点。その後、互いに譲らず一進一退の攻防が続き、前半終了。

 同点のまま迎えた後半、札幌はプレスを強め山形に圧力をかけていく。攻勢に出た札幌は後半16分に左サイドからフリーキックのチャンス。蹴るのはこの試合がプロ通算500試合出場となった砂川。山形GK常澤が前に出ているのを見極め、意表を突き直接シュート。ボールは必死に伸ばした常澤の手をはじきゴールラインを超えた。

 勢いに乗った札幌は直後の同20分、バックパスを受けたGK常澤にFW内村が猛然とプレッシャーをかけボールを奪取。そのまま無人のゴールに流し込み3−1と試合を決めた。

 次節札幌は、10月27日にアウエーの京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で3位の京都サンガF.C.と対戦する。今後上位陣との戦いが続くが、プレーオフ進出のためには乗り越えなければならない壁となる。

 (写真はいずれも10月20日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半13分札幌MF宮澤(中央)は山形DF西河(右)、中村(左)の間を割ってはいるようにボールを奪いに行く。キャプテン河合が戻ってきたためか、伸び伸びプレーしているように見えた


 上写真/前半25分札幌DF日高(2番)がMF砂川のクロスにヘッドで合わせて先制点。ゴールを決め喜びを爆発させてベンチ方向へ走り出す。右は山形DFイ・ジュヨン(23番)


 上写真/後半12分久し振りに先発した札幌キャプテンMF河合(4番)は後方のMF宮澤とともに、ボランチとしてチームを牽引し勝利に貢献した。左札幌MF前田(11番)


 上写真/後半16分札幌MF砂川のFKが山形のGK常澤(左)の手をかすめてゴールイン。つめていた札幌キャプテンMF河合(4番)が両手を突き上げて大喜び。右はFW内村(13番)


 上写真/コンサドーレ札幌のMF砂川(右端)が後半16分にFKを直接決めてゴールし、ベンチ前でチームメイトに祝福され笑顔を見せる。記念すべきJリーグ500試合出場に花を添えた。左奥に財前監督、名塚コーチの顔も見える


 上写真/後半20分札幌FW内村(13番)が山形DFのバックパスを受けたGK常澤(21番)を襲ってボールを奪い、右足でダメ押しのゴールを決める


 上写真/後半26分山形の左CKからの攻撃を札幌GK杉山(30番)がキャッチして防ぐ


 上写真/山形に勝利しプレーオフ圏内に届く位置をキープして、ゴール裏サポーターたちにバンザイで応える札幌の選手たち。右端500試合出場をヒーローとして飾り、インタビューから戻ったMF砂川(8番)


 上:左側写真/後半4分タッチラインを割ったボールの主審の判定に対し大きなジェスチャーで抗議する札幌の財前恵一監督

 上:右側写真/前半32分副審に激しく抗議する山形の奥野僚右監督

※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

モンテディオ山形の奥野僚右監督のコメント
 「勝ち点が同じ相手との試合で、アウエーでしたが勝ち点3を取りにやってきました。先制されましたが、前半を終ってイーブンになり、少し盛り返した感がありました。後半は、2点目を奪われ、この後、約4分後に追加点を奪われて焦りが出てしまいました。札幌さんの気迫のこもったプレーやランニング、展開力、いい形がいっぱい出ていた中で、こっちは受ける形になってしまいました。焦ってしまって雑なプレーになってしまった。札幌さんの運動量とチームワークとシステマティックな部分に今日はやられました。」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影