コンサドーレ札幌は、１０月１３日にアウエーのヤマハスタジアムでＪ１のジュビロ磐田と天皇杯３回戦を戦った。試合は押し込まれる展開を耐えた札幌が後半、磐田の一瞬の隙をつきＭＦ神田が先制ゴール。このプロ初ゴールが値千金の決勝点となり札幌が４回戦へと駒を進めた。

　リーグ戦の悪い流れを断ち切るために、出場機会の限られている若手にチャンスが与えられたこの試合。前半から地力に勝る磐田に主導権を握られるものの、札幌は体を張り必死のディフェンス。決定的なシーンを作らせないまま前半が終了した。

　後半も磐田がボールを支配し、札幌が粘りを見せる展開が続く。後半２１分、ここまで耐えてきた札幌が反撃開始。左からのコーナーキックをＭＦ三上が蹴ると磐田が一度クリアーで逃げる。このボールを拾ったＦＷ前田が鋭い縦パスを神田に通すと、神田はターンから思い切りよく左足を振り抜く。ボールは磐田ＧＫ八田の肩口を抜けゴールに突き刺さった。

　試合終盤、磐田の猛攻を耐え抜き、１点差を最後まで守り抜いた札幌。トーナメント戦の醍醐味であるジャイアントキリングで１６強入りを果たした。ベスト８を争う４回戦は１１月２０日の予定で、対戦相手は抽選により決定する。

　札幌の次戦は１０月２０日、Ｊ２リーグ第３７節を９位のモンテディオ山形と札幌ドームで行う。リーグ戦は連敗中と苦しい状況だが、この日見せた粘り強い戦いをチーム上昇のきっかけとしたい。