コンサドーレ札幌は９月２９日、アウエーのうまかな・よかなスタジアムで１８位のロアッソ熊本と対戦。先制点を奪われた札幌は、ＤＦ上原のバースデー弾ですぐさま同点とする。ここから追加点を奪えずにいると、後半カウンターから失点。そのまま１−２で敗れ、痛い敗戦となった。

　この日はリーグ下位に位置する熊本との一戦。逆転での昇格プレーオフ進出を狙う札幌にとっては是が非でも勝っておきたいゲームだった。

　気持ちの入っていた札幌は、立ち上がりから熊本を攻め立てる。開始早々、１分も立たないうちにＦＷ内村がファーストシュート。さらに前線の選手たちがチャンスを演出し熊本ゴールに迫る。

　しかし前半１７分、相手ＦＫから、熊本ＭＦ大迫が鋭くボールを入れると、札幌ＤＦと競り合いながら熊本ＦＷ齊藤が頭でコースを変える。ボールは札幌ＧＫ曳地の手をかすめてゴールマウスに吸い込まれた。

　一瞬の隙から先制点を奪われた札幌だったが、前半２４分に同点に追いつく。左サイド深くでＭＦ砂川からのロングパスを受けたＤＦ上原は、鋭い切り返しで相手をかわしペナルティーエリア外から右足一閃。ボールは熊本ＧＫ南のニアサイドを抜けゴールに突き刺さった。

　勢いに乗る札幌は多くのチャンスを作るものの、得点には至らない。すると後半３４分、札幌が前がかりになったところをカウンターで熊本に突かれる。左サイドからフリーでクロスを上げられると、熊本ＭＦ養父がヘディングシュート。これを曳地が一度はじくが、こぼれ球を熊本ＭＦ片山に蹴り込まれ再びリードを許す。

　慌てた札幌は猛攻に出るが、完全に引いた守りを見せる熊本を崩せなかった。結局、下位相手に１−２と痛恨の黒星。これで札幌は１６勝１６敗３分け、勝ち点は５１で変わらず、順位を８位に落とした。

　次節札幌は、１０月６日に札幌厚別公園競技場で２０位のザスパクサツ群馬と対戦する。幸いプレーオフ圏内６位の千葉も敗れ勝ち点差は４のまま。残り７戦、まだ昇格のチャンスは十分残っている。気持ちを切り替え、上を向いて戦おう。