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J2第34節(9月22日)、10人の逆境をはねのけ長崎に1−0の勝利

13・09・26
 コンサドーレ札幌は、9月22日に札幌厚別公園競技場で、4位V・ファーレン長崎と対戦。前半にMFレ コン ビンが先制点を決めるが、そのビンが前半の内に退場。人数の少なくなった札幌は全員が懸命に走り長崎に得点を与えず、そのまま完封勝利。これで札幌は16勝15敗3分け、勝ち点を51に伸ばし、順位を7位にあげている。

 試合は前半15分、リーグ初先発のMFビンが見せた。左サイド奥深くからDF上原がセンタリングを送ると、勢いよく走り込んできたビンが頭から飛び込み、幸先良く先制。

 興奮したビンはユニホームを脱いで喜び、イエローカード1枚目。すると前半36分、そのビンがファールで2枚目のイエローカードをもらい退場。残りの時間を札幌は10人で戦うことに。

 数的不利で長崎に攻め込まれるが、この日の札幌は全員がハードワークし、体を張った守備で隙を見せない。試合を通して打たれたシュートはたったの4本と堅い守りを見せた。

 結局、虎の子の1点が決勝点となり、札幌が1−0で完封勝利。期待のビンがホーム厚別で喜怒哀楽の活躍となった。

 次節札幌は9月29日にアウエーのうまかな・よかなスタジアムで18位のロアッソ熊本と対戦する。プレーオフ圏内の6位とは勝ち点4差に縮めてきたが、まだまだ昇格への道のりは厳しい。この日のように全員のハードワークで、一歩一歩確実に勝利を手繰り寄せたい。

 (写真はいずれも9月22日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)

 上写真/前半15分Jリーグ初得点となる決勝ゴールを決めたベトナム人選手、札幌のMFレ・コン・ビンは興奮したためかユニホームを脱いでしまい、イエローカードをもらう。この後、36分にも反則を犯し退場となった


 上写真/前半28分長崎の左CKからの攻撃をパンチングでクリアする札幌GK曳地(1番)。この日、長崎を完封する立役者でヒーローとなった


 上写真/前半41分GKからのロングボールに競り合う札幌MF宮澤(10番)と長崎FW幸野(14番)、右はフェースガードをつけて出場している長崎MF佐藤(18番)


 上写真/前半44分、左サイドで激しくマッチアップする札幌DF上原(右)と長崎MF金久保(26番)、左後方札幌MF砂川(8番)


 上写真/後半3分札幌MF砂川の右CKからのボールをDF日高(2番)がヘッドでシュートするが、長崎DF岡本(36番)にクリアされる。左、札幌MF宮澤(10番)、17番は長崎MF古部


 上写真/後半35分札幌DFチョ・ソンジン(5番)と後半から出場した長崎FW小松(34番)がヘッドで競う


 上写真/後半37分札幌DF櫛引(25番)と長崎MF奥埜(29番)がマッチアップ、右端札幌MF荒野(24番)


 上写真/前半36分から10人の戦いを強いられたが、1−0の勝利を喜ぶ札幌の選手たち。左からDF日高(2番)、GK曳地(1番)、MF荒野、DFチョ・ソンジン、MF宮澤、DF上原(14番)、奈良、FWフェホ(35番)、DF櫛引(25番)、ゲームキャプテンFW内村(13番)


 上:左側写真/後半13分ゲームキャプテンFW内村(13番)を呼んで大きな手振りで指示する札幌の財前恵一監督

 上:右側写真/後半27分選手に指示を出す長崎の高木琢也監督。相変わらずダンディで、動きは物静か

※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

V・ファーレン長崎の高木琢也監督のコメント
 「立ち上がりが悪く、恥ずかしい試合だった。札幌は1人少なくなっても集中力を切らさなかった。まだまだ経験やトレーニングが足りない。試合前はやってみなくては分からないと思っていたが、選手は上位の重圧から抜け出していない。自分たちの試合が出来るように、プレーやメンタルな部分をもっと鍛えていきたい。」



編集部 写真はいずれも石井一弘撮影