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愛媛戦 プロカメラマン“石井一弘の目”「さすがはプロ」

13・08・29
 上写真/愛媛戦後半44分コンサドーレ札幌は左CKレ コン ビンからのボールをFWフェホ(35番)がヘッドでダメ押しの3点目を決め試合を決定づけた。フェホはいい表情をしている(8月21日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)。

 札幌がCKを得た時、上里はすでに河合と代わっていた。砂川はベンチに座ったままだ。「誰が蹴るのかなぁー」と思っていたら、何と、3分前に内村に代わって途中出場したばかりのビンがコーナーに行くではないか。

 普通、CKの時、蹴るところを撮ることはめったにない。でも、話題の、そして期待のビンが蹴るのでは、撮らないわけにはいかない。直接ゴールが決まるということもあるからだ。

 ビンのCKを撮り(その写真はトップ画面で使用)、直後にカメラをゴール前に向けシャッターを切ったが、フェホのヘディングシュートの決定的瞬間は間に合わなかった。こんな場合、フェホの頭のすぐそばにボールがなければ失敗である。年はとりたくないものだ。要するに反応が鈍くなっているのだ。

 でも、今回のテーマはこれから。フェホはゴールを決め、すでに着地している。私が驚いたのは、ここに写っている敵味方6人の選手の目線である。完全に全員一致でボールにいっている。プロだから当たり前だ、と思う方も多いかもしれないが、私は「さすがはプロ」と思ったのである。

 ついでながら、もう一言。この陣形を見る限り、フェホが決めなくても、上原かチョ ソンジン(5番)が決めていただろう。愛媛の守備陣は札幌の選手に付ききれていないからだ。

石井一弘