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J2第30節(8月21日)、愛媛に3発快勝。レ・コン・ビンのデビュー戦飾る

13・08・23
 コンサドーレ札幌は8月21日、札幌厚別公園競技場で16位の愛媛FCと対戦。前半の内に2点を奪い試合を優位に進めると、後半もセットプレーから追加点を決め3−0の完封勝利。これでホーム戦での連続完封勝利数を6に伸ばした。

 財前監督が狙い通りと評価した前半。札幌が主導権を握り次々と愛媛ゴールに迫る。惜しいチャンスが続き、前半30分、ついに均衡を破る。FW前田が右サイドでボールを受けると得意のドリブルで相手DF2人をいなす。最後は左足を振り抜くとボールはきれいな弧を描きゴールへ吸い込まれた。

 勢い付いた札幌は、前半終了間際の44分。MF上里が蹴った左コーナーキックを愛媛DFがクリアーミス。このこぼれ球にいち早く反応したFW内村がゴールへ押し込み2−0。

 後半に入ると一転、札幌の出足が鈍くなり愛媛に攻め込まれるシーンが増えてくる。しかし、札幌DF陣の頑張りと愛媛の拙攻に助けられ、得点は与えない。

 試合を決定付けるゴールが欲しい札幌は後半43分。直前に交代で入りJリーグ初出場となったMFレ コン ビンが左からコーナーキックを蹴る。カーブのかかったやさしいボールに197?の長身FWフェホが豪快に頭で合わせネットを揺らした。

 今節の快勝劇で札幌は14勝14敗2分け、勝ち点44とし順位は8位に浮上。次節は8月25日にアウエーのケーズデンキスタジアム水戸で9位の水戸ホーリーホックと対戦する。

 (写真はいずれも8月21日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半18分札幌左CKからのボールに鋭い眼を向けてボジション争いをする両チームの選手たち。左から愛媛DFアライール、札幌FW前田(11番)、DFチョ ソンジン、愛媛DF浦田(2番)、札幌MF宮澤(10番)、荒野(24番)


 上写真/前半43分札幌のFW前田(11番)が愛媛DFアライール(5番)をかわしてドリブルで左サイドを駆け上がる。この日前田は先制ゴールを決めるなど、あちこちに顔を出し“天才前田”を見せつけた


 上写真/前半44分札幌MF内村(13番)が左CKからの攻撃で、相手DFからのこぼれ球を押し込んで追加点を上げる。MF三上(22番)も笑顔で祝福、右端MF宮澤


 上写真/後半39分札幌MF内村(13番)はGKと1対1となり、この日2点目か? と思われたが、GKに抑えられ追加点成らず



 上写真/後半43分左CKを蹴った札幌のFWレ・コン・ビン(19番)とヘッドで決めたフェホ(35番)が喜び合う


 上写真/後半44分愛媛ゴール前で札幌の途中出場三人がそろい踏み、左から約2か月半ぶりに復帰したキャプテンMF河合(4番)、3点目を決めたFWフェホ(35番)、Jリーグ初出場で期待に応えたFWレ・コン・ビン(19番)。左愛媛DF黒木(17番)、右同MF渡邊


 上写真/試合終了直前の後半追加タイム4分、愛媛DF黒木(17番)がキープするボールを物凄い勢いで奪いに行く札幌のFWレ・コン・ビン(19番)


 上写真/3−0と愛媛を完封で破り健闘を称えあう札幌の選手たち。左からDF奈良(23番)、久しぶりに先発した松本、MF宮澤(10番)、DFチョ ソンジン、GK杉山(30番)、MF三上(22番)、DF上原、そして2か月半ぶりに復帰したキャプテンMF河合(4番)


 上:左側写真/前半25分選手に指示を出す札幌の財前恵一監督

 上:右側写真/後半20分ベンチ前で立ち上がって戦況を見つめる愛媛の石丸清隆監督。右ひざを負傷し欠場している元札幌のFW石井謙伍のユニホームが飾ってあった

※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

愛媛FCの石丸清隆監督のコメント
 「サポーターの皆さんには、気持ちの見えない試合をしてしまって申し訳なく思っています。ゲームは本当に、完敗です。やりたかったことが何もできていなかった。今年一番、内容的にも酷かったんじゃないかと思います。ボールをつなぐことがほとんどできなかったし、アグレッシブにボールを奪いに行くところも相手に主導権を取られてしまい、ずるずる3失点をくらいました。次までに時間がないので、メンタル面だけの切り替えと、フレッシュな選手を使っていこうかと思います。」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影