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鳥取戦 プロカメラマン“石井一弘の目”「ジャンケン」

13・08・11
 7月27日、ガイナーレ鳥取戦、前半38分コンサドーレ札幌はFW前田が鳥取のDF柳楽に倒されFKを得る。ボール際でMF上里(20番)と砂川(8番)が何やら話しあっていた。当然「どちらが蹴るか」、だろうと思っていた。

 やおら二人はジャンケンを始めた。脇でDF奈良(23番)が見守る。あたかも立会人のように。ジャンケンは上里がチョキ、砂川がグーで砂川が勝った。「砂川が蹴るんだろうな」、と思った。

 砂川がボールを丁寧にピッチ上に置き直した。この時点で、「待てよ! 蹴るのは上里かな?」、と考えを変えた。そして二人がほぼ同距離でボールの左右に分かれて立った。結局、上里がゴール左端を狙って蹴った。鳥取GK小針が懸命に体を伸ばし、手の先に当ててナイスセーブ、CKとなった。

 緊迫したゲーム中にジャンケンをすることに、まず、びっくりした。そして「よくあることなのかな?」と思った。余裕があったのかもしれないし、単なるジェスチャーで、作戦を見破られないように、カモフラージュしたのかもしれない。今度、二人に聞いてみようと思う。

石井一弘