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J2第23節(7月7日)、福岡に3−0で快勝、聖地厚別で連敗を止める

13・07・11
 コンサドーレ札幌は、7月7日、ホーム札幌厚別公園競技場で7位のアビスパ福岡と対戦。前半にMF岡本が先制すると、MF荒野のJ初ゴールを含む2ゴールで優位にたった札幌。終始危なげない試合運びでそのまま完封勝利。これで札幌は10勝11敗2分け、勝ち点は32。順位は変わらず10位となっている。

 連敗中の嫌な流れを厚別で変えるという意気込みが見えた。

 札幌が立ち上がりから試合の主導権を握ると前半12分、岡本が華麗なステップでDFをかわし先制ゴール。同38分にはDF松本からのアーリークロスに走り込んだ荒野がダイレクトで豪快に合わせ追加点。さらに前半終了間際の45分にも荒野がDFラインの裏に抜け、飛び出してきたGKを見極めループシュートでダメ押し。理想的な展開で3−0とし、45分間で試合を決定づけた。

 後半、ゴールこそ奪えなかった札幌だったが、落ち着いた試合運びで福岡に得点を許さず完封勝ち。上位チーム相手に貴重な勝ち点3を積み上げた。

 次節札幌は7月14日(日)にアウエーの味の素スタジアムで15位の東京ヴェルディと対戦する。今の札幌は若手がチャンスを生かしアピールに成功している。この良い刺激から選手間競争が高まり、さらなるチーム力の底上げに期待したい。

 (写真はいずれも7月7日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半12分札幌MF荒野(24番)が福岡MF中原(20番)、DFパク ゴン(13番)をかわしながらFW三上(22番)にパスを出し、MF岡本の先制点につなげるお膳立て、U−18時代から培った若手コンビが気を吐く


 上写真/前半12分コンサドーレ札幌MF岡本(17番)がFW三上のパスを受けて切り返して相手DFをかわし、先制ゴールを決める。起点となったトップ下MF荒野(24番)がシュートに合わせてゴール前につめていく。右端、アビスパ福岡MF三島(26番)


 上写真/前半43分福岡のFW金森がドリブルでキープしたボールを足をいっぱいに伸ばしてカットするプロ初先発をはたした札幌のルーキーMF堀米、足をつって後半26分に交代するまで好プレーを見せた。左はDF奈良(23番)


 上写真/札幌MF荒野が初ゴールの7分後の前半45分、MF岡本のパスを受けて福岡GK神山(左)をかわす浮き球のシュートで自身2点目のゴールを決める。右福岡MF三島(26番)


 上写真/2年振りにワントップで先発という抜擢で出場した札幌のFW三上(22番)が後半11分、福岡の選手たちに囲まれるようになりながらも懸命にボールをキープする。三上の右は福岡MF三島(26番)で福岡のU−18時代に現札幌財前監督に指導を受けたという


 上写真/後半15分札幌FW三上(22番)が福岡DF堤(19番)のマークをかわしながらシュートを放つがGKにはじかれCKとなる。三上はこの日、前後半2本ずつ、チーム最多の4本のシュートを放った


 上写真/福岡に大勝して連敗から脱出、サポーターと喜びを分かち合う札幌の選手たち


 上写真/J初ゴールから一気に2点目も決めてヒーロ―となった札幌MF荒野、ゴール裏サポーター席に引き上げられて「おめでとう」の幕を前にマイクでお礼を述べる


 上:左側写真/後半25分新人堀米が足をつったのを見た札幌の財前恵一監督は、交代して出場するDF前に大きなジェスチャーで指示を与える
 上:右側写真/後半2分、札幌DF奈良への福岡坂田のプレーに対する主審の判定に第4の審判に向かって大きな声で抗議する福岡のマリヤン プシュニク監督

※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

アビスパ福岡のマリヤン プシュニク監督のコメント
 「今日は今までのリーグ戦の中で一番悪い試合をしてしまいました。前半に起こったこと、そして前半のプレーは大惨事でした。私たちの選手は1対1で勝てなかったし、戦おうともしていませんでした。札幌さんには、おめでとうと言いたい。しかし、我々はアグレッシブという点で、もっと向上してしなければなりません。1対1での出遅れ、ボールを動かすコンビネーションがありませんでした。今後、分析していかなくてはいけません。」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影