６月１日にアウエーのニッパツ三ツ沢球技場で行われたコンサドーレ札幌対横浜ＦＣ戦。札幌は試合開始直後にＤＦ日高が先制点を奪うとさらにＦＷ前田が追加点。これで主導権を一気に握ると、横浜に得点を与えず２−０の完封勝利を収めた。

　まさに電光石火の早業だった。

　前半１分、ペナルティーエリア内で放ったＭＦ上里のシュートは横浜ＧＫシュナイダーが弾き出す。こぼれ球にＭＦ砂川が打ちに行くと相手ＤＦが中途半端なクリアーでボールはペナルティエリア外へ。ここに後方から猛然と上がってきた日高がダイレクトで左足を振り抜きファインゴール。鋭い弾道のシュートは左ポスト内側に当たり逆サイドのネットに突き刺さった。

　これで勢いに乗った札幌は、続く前半１０分にも得点を奪う。横浜ゴール前で上里がＤＦに囲まれながらもボールをキープしＭＦ荒野へパス。受けた荒野は左に走り込んだ前田に絶妙のスルーパスを送ると前田はＧＫと１対１に。前田は落ち着いてＧＫの股を抜き追加点を決めた。

　この２点のリードで試合をコントロールした札幌。得点差を意識し、守備に重きを置きつつ、機を見ては鋭いカウンターを仕掛けた。守っては、クロスバーに助けられるヒヤリとするシーンもあったが、最後まで２点差を守り切り完封勝ち。これで札幌は７勝８敗２分け、勝ち点２３とし順位を１３にあげた。

　次節札幌はアウエーのニンジニアスタジアムで１８位の愛媛ＦＣと対戦する。今や札幌が得意としているアウエー戦で勝ち点を稼ぎ、ホームへ勢いをつなげたい。