ゴールデンウィーク最終日となる５月６日、コンサドーレ札幌対ギラヴァンツ北九州の一戦が本城陸上競技場で行われた。札幌は前半にＦＷ横野のゴールで幸先良く先制。一度は同点に追いつかれるものの、ＭＦ岡本の華麗なミドルシュートで決勝点。札幌が４試合ぶりの勝利をあげた。

　昨年まで元日本代表中山雅史氏が着けていた背番号９を今季から受け継いだ横野。今季ここまで出場機会に恵まれていなかったが、巡ってきた先発のチャンスできっちりと結果を残した。

　試合立ち上がりから持ち味の献身的なプレスで北九州のＤＦラインにプレッシャーを与え続ける。ボールを受けては体を張ったキープで攻撃の起点となった。

　そして迎えた前半１４分、待望のゴールが生まれる。ＭＦ宮澤からのゴール前へのロングボールを岡本が北九州ＤＦと競り合いボールは横野へ。これに素早く反応した横野はワントラップから右足を一閃。ボールはゴール左隅に決まった。

　しかし、前半３０分、北九州ＦＷ柿本に一瞬の隙を突かれ同点を許す。浮き球のパスを受けた柿本は、エリア外からの思い切りのよいミドルシュート。ボールは札幌ＧＫ杉山の頭上を越えゴールへと吸い込まれた。

　それでもこの日の札幌は下を向くことなく、果敢に北九州ゴールへ迫る。すると、前半４０分に北九州のクリアボールを拾った宮澤が岡本にパス。ボールを受けた岡本はターンで相手をかわし左足を振り抜く。きれいな放物線を描いたシュートが決まり、再びリードして前半を終えた。

　後半に入ると一転、札幌の出足が鈍る。流れは北九州に傾いたが、全員が最後のところで体を張り、ゴールを割らせない。試合終盤の猛攻もなんとかしのぎ切った札幌がそのまま逃げ切りで勝利。これで札幌は５勝７敗１分け、勝ち点１６、順位を１５位に浮上させた。

　次節札幌は５月１２日にアウエーのＮＤソフトスタジアム山形でモンテディオ山形と対戦する。この日横野が見せた攻守で戦う姿勢を全員で発揮できれば、札幌の昇格への道が開かれる。