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J2第11節(4月27日)、聖地厚別開幕戦は1−3で熊本に逆転負け

13・05・02
 4月27日(日)に札幌厚別公園競技場で行われた、コンサドーレ札幌対ロアッソ熊本の試合。前半風上に立った札幌が先制点をあげるが、後半、熊本の反撃に圧倒され3失点。ホーム厚別で1−3と痛恨の逆転負けとなった。これで札幌は4勝6敗1分け、勝ち点13で順位も変わらず15位のまま。

 強風で知られる厚別だが、この日はホームの札幌にとっては逆風となった。

 風を味方につけた前半の札幌は、早い時間帯から主導権を握る。前半13分、FW前田の先制点も相手を敵陣深くに押し込み、高い位置でボールを奪えたのが始まり。

 しかし、風下の後半は一転苦しい展開に。強烈な風にボールが押し戻されるなど、開始早々から自軍ゴール前の混戦が多くなる。熊本から猛攻を受け続けた札幌は、後半5分に熊本MF仲間に同点ゴールを許すと、同12分、同43分とオウンゴールを絡めた連続3失点で敗戦。

 この試合、前半の決定機で追加点を奪っていれば、流れは違ったか。もちろんホームチームが厚別の風を敗戦の理由とするのは、悪天候の中集まった6003人のサポーターに申し訳が立たない。

 次節札幌は5月3日に札幌ドームで京都サンガF.C.と対戦する。ゴールデンウィークに集まるであろう子どもたちとサッカーファミリーに、勝利のプレゼントを期待したい。

 (写真はいずれも4月28日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半13分コンサドーレ札幌は自ら出したMF岡本へのパスからリターンを受けたFW前田(11番)が、ロアッソ熊本DF福王(6番)、片山(7番)の間を縫うように先制ゴールを決める。嬉しい今季初ゴールとなった


 上写真/前半13分今季初ゴールを決めた札幌FW前田(11番)はMF荒野(24番)に飛びついてこの表情、嬉しさを爆発させた。左は同様に喜ぶMF宮澤。後方で熊本DF福王、片山がガックリ


 上写真/先制点を決めいけいけの札幌、前半15分左CKからの攻撃は熊本GK南(18番)にキャッチされて追加点ならず。左端DF上原(14番)の表情がこの後の展開を暗示していたように見える


 上写真/後半は風上になった熊本が5分に同点とすると流れはガラリと変わった。後半7分熊本MF仲間(倒れている)の攻撃を懸命にかわす札幌MF宮澤(中央ジャンプ)と岡本(右手前)ら


 上写真/オウンゴールで逆転された直後、後半13分GK杉山からのボールを受けた今季初先発の札幌MF荒野(24番)がFW前田(11番)と並走して駆け上がる。左後方DFチョ ソンジン、左端熊本MF養父(10番)


 上写真/後半17分、札幌のキャプテン河合、内村の相次ぐ負傷でゲームキャプテンを務めたMF岡本(17番)が熊本DF筑城(左手前)と競り合う。岡本は前田の先制点をアシストするなど頑張りを見せたが、激しい雨や強風に苦しめられ勝利に導くことはできなかった


 上写真/後半18分熊本の右CKからMF原田(白ユニホームの中央)を中心にした猛攻をスライディングで防ぐ札幌FW榊(倒れている)ら札幌の選手たち。左からMF宮澤(10番)、DF奈良、GK杉山(30番)、DFチョ ソンジン(5番)、右端MF深井(18番)


 上写真/後半45分熊本DF高橋(3番)のマークをかわして前線にパスを出す札幌DF松本(27番)。松本は第6節のガンバ大阪戦で負傷、およそ1か月ぶりに復帰、後半42分FW前田に代わって途中出場した


 上:左側写真/後半13分、直前のオウンゴールで逆転され渋い表情の札幌財前恵一監督
 上:右側写真/後半33分、DF筑城(24番)が倒されてフリーキックの前に、指示を出す熊本の吉田靖監督

ロアッソ熊本の吉田靖監督のコメント
 「風が非常に強くて、特に前半は苦しかった。しかし、1失点で耐えきれたのが勝因だと思う。今までも内容は、そんなに悪くはなかったが、結果が出ていなかった。多少の焦りはあったかもしれない。この勝利は本当に大きい。」

※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

写真はいずれも石井一弘撮影