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J2第4節(3月20日)、ホームで松本山雅に痛恨の逆転負け

13・03・23
 コンサドーレ札幌は、3月20日、札幌ドームで松本山雅FCと対戦。後半17分に先制するも、同26分、27分と続けざまに失点、1−2と痛恨の逆転負けを喫した。これで札幌は3連敗で勝ち点3のまま、順位は22チーム中21位となった。

 試合は序盤、松本のFW長沢に何度かゴールを脅かされるものの札幌DFも簡単には得点を与えない。札幌は前半14分、高卒ルーキーMF深井が思い切りの良さを見せる。中盤でボールを受けると右足で強烈なロングシュート、ゴールかと思えたが、惜しくもボールはクロスバー直撃。両チーム決定機を作るも得点には至らず前半は0−0。

 迎えた後半17分、札幌の素晴らしい連携から得点が生まれる。MF河合が右サイドからクロスを上げると宮澤が頭で落とし、最後は走り込んだMF岡本が右足で先制ゴール。

 このまま勢いに乗りたい札幌だったが、同26分、松本のFW船山にヘディングで同点ゴールを奪われる。すると気落ちしたのか、1分後の27分には左サイドでボールを受けた松本MF楠瀬に左足で逆転ゴールを決められた。若さが災いしたのか、気持ちを切り替える間もなく続けざまの2失点。あっという間の逆転劇だった。

 同点に追いつきたい札幌は、攻撃を担う古田、上原、榊を次々に投入。流れを呼び戻そうと仕掛けるも最後まで得点を奪えず、そのまま1−2で試合終了。祝日のホーム戦に駆け付けた9,979人の前で悔しい3連敗となった。

 次節札幌は、3月24日、福岡県のレベルファイブスタジアムでアビスパ福岡と対戦する。ここまでの4試合すべて1点差(〇1−0千葉、●0−1栃木、●0−1神戸、●1−2松本)で決着している。良い時間帯で1点取れていれば、勝ち点も変わる。次こそはフレッシュな陣容を生かした連続ゴールでチームに勢いをつけたい。

 (写真はいずれも3月20日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/U―18から昇格、今季初出場初先発の札幌MF深井(18番)が前半14分思い切りよくシュートを放つもバーに当たって真下に落ち、惜しくもゴールならず


 上写真/後半17分札幌はMF河合のパスから宮澤(10番)がヘディングで落とし、走り込んだ岡本(右端)が右足で先制ゴールを決める


 上写真/後半17分先制点を挙げ、どうだという表情のMF岡本(17番)


 上写真/後半26分松本山雅FW船山(10番)は同点ゴールを決めて吠える。札幌の選手は呆然、左から新人MF深井(18番)、新加入のチョ ソンジン、ポスト脇でうずくまるGK杉山、右端DF櫛引


 上写真/後半27分松本山雅はMF楠瀬(中央)が逆転ゴールを決めバンザイして走る。喜ぶ松本の選手を尻目にガックリの札幌の選手たち。左からしゃがみ込むDF櫛引(25番)、呆然とするGK杉山(30番)、悔しそうな新人MF深井(18番)、右端ボールを拾いあげるDF奈良。明暗がクッキリと分かれた


 上写真/ホームゲーム初勝利を目指したコンサドーレ札幌が先制点を挙げながら松本山雅FCに1−2の逆転負け、喜びに沸く松本サポーターを後方に悄然とあいさつに向かう札幌の選手たち。右から3人目、先制点を決めたMF岡本(17番)だがヒーローになれずガックリ


 上写真/試合後札幌のベンチを訪れた松本山雅の反町康治監督(左)は札幌のFW前田と握手して満面の笑み。福島ドクターと佐川トレーナーが恨めし気に見上げている


 上写真/後半34分苦しい戦局に名塚(中央)、赤池両コーチと話し合う札幌の財前恵一監督(左)

※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。


 上写真/後半27分、1−2と逆転に成功して喜ぶ松本山雅の選手たちと離れ、喜びをぐっとかみ殺しているように見える反町康治監督。左は水分補給する札幌のMF岡本、右は深井と交代してピッチに入るMF古田

松本山雅FCの反町康治監督のコメント
 「非常にしんどいゲームだった。札幌さんを相手に、これまで出来るとは思わなかった。前田(札幌FW)の「デスゴール」が怖かったが、彼の良さを出させなかったのが良かった。先制されたが、追い付き、最後の15分の争いだと思った。Jリーグの40チーム中一番厳しいトレーニングを積んできたので、その成果に期待していた。最後まで足が止まらなかったのが良かった。」

写真はいずれも石井一弘撮影